スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
専務室に戻って自分のバックを手に取り、俺はもう一度ドアを開けて専務室を出て、スポーツ部が使っている会議室のドアを開けたら、ここでも皆から一斉に顔を向けられた。

「あれ?今日の荒木編集長、いつもと違いますね」
「こっちの服装も良いじゃないですか」

田所と佐藤が俺の服装について気づき、俺は何度目かの溜め息を吐いて自分の席に座る。

「秘書の橘さんに無理やり着替えさせられただけ。仕事を進めるよ」

俺はブスッとしながら言い、仕事をし始めようとノートパソコンを起動させるが調子が悪そうだ。

あ、昨日の夜に亮二と歩いている時に、亮二の言葉にカッとなってノートパソコンを入れたままのバックをコンクリートの地面にバンっと投げたんだっけ。

くそ…、意外とノートパソコンの修理代金って高いし、外付けの記憶媒体に予備として保存をしているから大丈夫だとは思うけど、ノートパソコンが無いと外部とのメールのやり取りがし辛いし、一眼カメラで撮った写真を見たいから、修理を頼むために総務課に行くか。

「ノートパソコンの調子が悪いから、修理を総務課に頼んでくる」

皆に断りを入れてノートパソコンを持って1階の総務課に行き、ここでも視線が…、俺は木村にノートパソコンの修理をお願いし、代用品のノートパソコンを修理から戻ってくるまで借りることにした。

「戻ってくる目安は2週間後ですので、送られてきたら連絡します」
「お願い」

代用品を両手で持ち、また3階の会議室に戻って、自分仕様にあれこれ設定をいじるけど、少し古めのノートパソコンだから動作がやや遅い。

コンクリートの地面に投げつけなきゃよかったけど、亮二の言い方がムカついたし、あいつなら絶対に真琴を抱きしめるだろうな…、それを想像しただけでまたムカついてきた。

とにかく今は目の前の原稿が優先だし、真琴の実家に行くまでは皆からの原稿に触れようと、ジャケットを脱いで椅子の背もたれにかけて、赤ペンを持ち始めた。
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