スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
いよいよ明日が退院で、この日も味の薄い夕食を食べて、荷物の整理をし始めた。
一美も忙しい中でシェアハウスに荷物を取って行ってくれたし、明日は稔がここにきてそのまま井上監督の所へ直行で、その後は四つ葉に戻り、休んだ分を引き受けている田所に進捗の確認で、後は真琴も自宅待機が終わるし、スポーツ部のメンバーがようやく揃うな。
そう思うとこのスポーツ部を“守りたい”思いが強くなって、手をギュッと握る。
「ノルマ、クリアしたい」
クリアが出来たらもっと皆の原稿が読めるし、写真も、読者の声を聞けるし、真琴が編集者として活躍して欲し…また真琴の顔が浮かび、亮二が言ったように、1人の女性に夢中になるのって初めてだな。
『仁さ…ん』
顔を真っ赤にして俺の名前を初めて呼んだ時の顔、唇を重ねる時に瞼を閉じると睫毛が長いとよく分かる顔、肌を重ねて俺の動きに感じて熱い息を口から出す妖艶な顔…、泣き顔よりも嬉しい時や楽しい時、頑張って原稿に向き合っている真琴の顔をずっと傍で見たくて、退院したら一緒に帰る約束をしているし、待ち合わせをどうしようか、電話…しよう。
幸い個室だし、今なら面会も誰も来ないだろうと思い、スマホの通話履歴から真琴の名前を選んで掛けると、2コールで繋がった。
「もしもし、真琴?」
『はい』
電話越しだけれど、真琴の声を聞けて口元が緩む。
「やっと自宅待機が終わる」
『長いかな?と思いましたが、あっという間でし
た』
「明日、一緒に帰る約束をしているの、覚えてる?」
『覚えています』
「待ち合わせの場所だけど、皆に見られると嫌だから、藍山駅の次の駅前のロータリーにいて。残業は8時迄にって皆に伝えるし、最後に俺が会議室を出る」
『分かりました!夕飯の後、一緒にホットミルクを飲みたいです』
「ああ、そうしよう。あとさ…」
『どうしました?』
待ち合わせの場所が決まったのは良いが、真琴と離れて1週間が経ったし…。
『遠慮せず触れるぞ』
ちらっと亮二の言葉が浮かび、それは亮二がすることじゃない。
「離れた分、俺の部屋で思いっきり真琴に触れるから覚悟して?」
『…………』
真琴は無言でいるけど、どんな表情でいるのか?やっぱ電話だと顔が見れなくて、嫌だな。
「真琴?」
『……もう!電話で言われると思わなかったんですよ!』
「本当のことだし、真琴不足なんだけど」
『私だって仁さん不足ですから!まだ原稿の完成に取り組みたいので、切りますよ!!』
まずいな、真琴が怒ってる。
「ご免、悪かった」
『………分かりました。明日、四つ葉の会議室で先輩達と待っています』
「ああ、待っていて」
『お休みなさい…』
「お休み」
真琴との通話を終え、機嫌が良くなってホッとした。
荷物の整理を再開して、消灯時間になったのでベットに横になり、明日に備えて目を閉じた。
いよいよ明日が退院で、この日も味の薄い夕食を食べて、荷物の整理をし始めた。
一美も忙しい中でシェアハウスに荷物を取って行ってくれたし、明日は稔がここにきてそのまま井上監督の所へ直行で、その後は四つ葉に戻り、休んだ分を引き受けている田所に進捗の確認で、後は真琴も自宅待機が終わるし、スポーツ部のメンバーがようやく揃うな。
そう思うとこのスポーツ部を“守りたい”思いが強くなって、手をギュッと握る。
「ノルマ、クリアしたい」
クリアが出来たらもっと皆の原稿が読めるし、写真も、読者の声を聞けるし、真琴が編集者として活躍して欲し…また真琴の顔が浮かび、亮二が言ったように、1人の女性に夢中になるのって初めてだな。
『仁さ…ん』
顔を真っ赤にして俺の名前を初めて呼んだ時の顔、唇を重ねる時に瞼を閉じると睫毛が長いとよく分かる顔、肌を重ねて俺の動きに感じて熱い息を口から出す妖艶な顔…、泣き顔よりも嬉しい時や楽しい時、頑張って原稿に向き合っている真琴の顔をずっと傍で見たくて、退院したら一緒に帰る約束をしているし、待ち合わせをどうしようか、電話…しよう。
幸い個室だし、今なら面会も誰も来ないだろうと思い、スマホの通話履歴から真琴の名前を選んで掛けると、2コールで繋がった。
「もしもし、真琴?」
『はい』
電話越しだけれど、真琴の声を聞けて口元が緩む。
「やっと自宅待機が終わる」
『長いかな?と思いましたが、あっという間でし
た』
「明日、一緒に帰る約束をしているの、覚えてる?」
『覚えています』
「待ち合わせの場所だけど、皆に見られると嫌だから、藍山駅の次の駅前のロータリーにいて。残業は8時迄にって皆に伝えるし、最後に俺が会議室を出る」
『分かりました!夕飯の後、一緒にホットミルクを飲みたいです』
「ああ、そうしよう。あとさ…」
『どうしました?』
待ち合わせの場所が決まったのは良いが、真琴と離れて1週間が経ったし…。
『遠慮せず触れるぞ』
ちらっと亮二の言葉が浮かび、それは亮二がすることじゃない。
「離れた分、俺の部屋で思いっきり真琴に触れるから覚悟して?」
『…………』
真琴は無言でいるけど、どんな表情でいるのか?やっぱ電話だと顔が見れなくて、嫌だな。
「真琴?」
『……もう!電話で言われると思わなかったんですよ!』
「本当のことだし、真琴不足なんだけど」
『私だって仁さん不足ですから!まだ原稿の完成に取り組みたいので、切りますよ!!』
まずいな、真琴が怒ってる。
「ご免、悪かった」
『………分かりました。明日、四つ葉の会議室で先輩達と待っています』
「ああ、待っていて」
『お休みなさい…』
「お休み」
真琴との通話を終え、機嫌が良くなってホッとした。
荷物の整理を再開して、消灯時間になったのでベットに横になり、明日に備えて目を閉じた。