スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
バタバタと出勤の用意をしてバックに忘れ物が無いかをチェックして、先にシェアハウスを出て最寄り駅に向かう。
なんとか電車に乗れて、ふぅっと一息ついて外の景色を眺め、藍山駅について、四つ葉に向けて歩くけど、昨日1日、特に夕方から三輪さんとのことで嫌な事があって、仁さんは解決とは言っていたけど、もしかしたら仕事でここで会うことってあるよね?
嫌だな…、されたことは一生記憶に残るし、仁さんに『上書きして下さい』って言ったものの…、信号待ちで足を止め、バックをギュッと抱きしめ顔を大きく左右に振る。
スポーツ部の先輩達は三輪さんのカメラについて信頼を寄せているし、昨日のことなんて私と仁さんと三輪さんだけしか知らないし、私がこうされましたと言ったら…、私が我慢すれば…でも…とぐるぐる思考回路がショートしそうで。
信号が青になって歩くけど、どうしよう…、四つ葉のビルが見えて来たけど足が動かなくて立ち止まる。
一旦深呼吸して、落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせて両手で頬をペチッと叩いた。
「よし!」
ビルの中に入って階段で1段ずつ登って行き、3階について廊下を歩いてスポーツ部が使う会議室のドアの前に立つ。
今日も7月号に向けてやるべきことに目を向けて、そして自主学習を進めてみようと、そう決めながら会議室のドアノブを掴んで中に入った。
「おはようございます!」
先輩達に挨拶をして自分の席に座り、石毛先輩の残りの清書をやり始めた。
1枚1枚下書きを手に取って、漢字の間違いが無いように慎重にキーボードを打ち、どんどんと入力を進めるとドアがノックされ、ガチャっと開かれると秘書の橘さんがいて、私に顔を向ける。
「お仕事中にすいません。高坂が宝条さんとお話をしたいそうで、良いですか?」
「えっと…、中畑さん、席を外しますね」
「うん」
中畑さんに断りを入れてノートパソコンの電源を一度落として、橘さんと一緒に会議室から移動して専務室に入ると、そこに仁さん、厳しい表情の高坂専務、そして三輪さんがいた。
橘さんがドアを静かに閉めて、秘書の席に座り、高坂専務が小さく息を吐くと腕組をする。
「三輪っちさ、前に警告したけど、俺の可愛い部下になんてことをしてんの?」
高坂専務の冷たい表情と声色に私はぞくっとし、そしてその話の仕方から私と三輪さんの事を知ったってことだよね?
「あの…」
「ひよっこは黙れ」
私が口を開こうとすると、三輪さんが止めに入った。
「ひよっこに手を出したことは認める」
「俺としては三輪っちの“自分の目”は手放したくないけど、可愛い部下を傷つけた報いは受けて欲しいね」
「で、どうすんの?」
「一発お見舞いしたい所だけど、俺の綺麗な手を痛めたくないし、困ったね」
高坂専務はそう言い、仁さんの方に顔を向ける。
「仁はどうしたい?」
「俺は…」
「うん」
高坂専務が仁さんの言葉を待つ。
「俺は亮二との契約を見直したい」
「分かった。いきなりおさらばはきついし、今は三輪っちは7月号の仕事を全うして」
「ああ」
契約の見直しって…、3人の会話からして三輪さんと四つ葉の関係が終わるってこと?
確かに三輪さんが私にしたことは許せないし、でも…、また朝の時のように思考がぐるぐるする。
「おい、ひよっこ」
「何ですか?」
「傷つけて悪かった」
「………」
三輪さんが私に頭を深く下げる姿に、私は何も言えなくて。
三輪さんは頭を上げると私の横を通って専務室を出て行き、静かにドアが閉まり、その瞬間、私は涙が頬を伝って、両手で顔を覆って静かに泣いた。
なんとか電車に乗れて、ふぅっと一息ついて外の景色を眺め、藍山駅について、四つ葉に向けて歩くけど、昨日1日、特に夕方から三輪さんとのことで嫌な事があって、仁さんは解決とは言っていたけど、もしかしたら仕事でここで会うことってあるよね?
嫌だな…、されたことは一生記憶に残るし、仁さんに『上書きして下さい』って言ったものの…、信号待ちで足を止め、バックをギュッと抱きしめ顔を大きく左右に振る。
スポーツ部の先輩達は三輪さんのカメラについて信頼を寄せているし、昨日のことなんて私と仁さんと三輪さんだけしか知らないし、私がこうされましたと言ったら…、私が我慢すれば…でも…とぐるぐる思考回路がショートしそうで。
信号が青になって歩くけど、どうしよう…、四つ葉のビルが見えて来たけど足が動かなくて立ち止まる。
一旦深呼吸して、落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせて両手で頬をペチッと叩いた。
「よし!」
ビルの中に入って階段で1段ずつ登って行き、3階について廊下を歩いてスポーツ部が使う会議室のドアの前に立つ。
今日も7月号に向けてやるべきことに目を向けて、そして自主学習を進めてみようと、そう決めながら会議室のドアノブを掴んで中に入った。
「おはようございます!」
先輩達に挨拶をして自分の席に座り、石毛先輩の残りの清書をやり始めた。
1枚1枚下書きを手に取って、漢字の間違いが無いように慎重にキーボードを打ち、どんどんと入力を進めるとドアがノックされ、ガチャっと開かれると秘書の橘さんがいて、私に顔を向ける。
「お仕事中にすいません。高坂が宝条さんとお話をしたいそうで、良いですか?」
「えっと…、中畑さん、席を外しますね」
「うん」
中畑さんに断りを入れてノートパソコンの電源を一度落として、橘さんと一緒に会議室から移動して専務室に入ると、そこに仁さん、厳しい表情の高坂専務、そして三輪さんがいた。
橘さんがドアを静かに閉めて、秘書の席に座り、高坂専務が小さく息を吐くと腕組をする。
「三輪っちさ、前に警告したけど、俺の可愛い部下になんてことをしてんの?」
高坂専務の冷たい表情と声色に私はぞくっとし、そしてその話の仕方から私と三輪さんの事を知ったってことだよね?
「あの…」
「ひよっこは黙れ」
私が口を開こうとすると、三輪さんが止めに入った。
「ひよっこに手を出したことは認める」
「俺としては三輪っちの“自分の目”は手放したくないけど、可愛い部下を傷つけた報いは受けて欲しいね」
「で、どうすんの?」
「一発お見舞いしたい所だけど、俺の綺麗な手を痛めたくないし、困ったね」
高坂専務はそう言い、仁さんの方に顔を向ける。
「仁はどうしたい?」
「俺は…」
「うん」
高坂専務が仁さんの言葉を待つ。
「俺は亮二との契約を見直したい」
「分かった。いきなりおさらばはきついし、今は三輪っちは7月号の仕事を全うして」
「ああ」
契約の見直しって…、3人の会話からして三輪さんと四つ葉の関係が終わるってこと?
確かに三輪さんが私にしたことは許せないし、でも…、また朝の時のように思考がぐるぐるする。
「おい、ひよっこ」
「何ですか?」
「傷つけて悪かった」
「………」
三輪さんが私に頭を深く下げる姿に、私は何も言えなくて。
三輪さんは頭を上げると私の横を通って専務室を出て行き、静かにドアが閉まり、その瞬間、私は涙が頬を伝って、両手で顔を覆って静かに泣いた。