スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
真琴が静かに泣く姿に、俺は自分の手をギュッと握る。
亮二との関係が無くなってしまうのは凄く嫌だけど、ここで甘えた判断をしたらきっと駄目だと思ったから『契約を見直したい』と言った。
「落ち着くまでここにいて良いよ」
「………」
高坂さんの言葉に真琴は黙って何度も頷き、高坂さんは席から立って俺の側に来て、右肩に手を置く。
「嫌な役を引き受けてくれて、ありがとな」
「別に。嫌だとは思ってない」
「宝条さんには勘違いして欲しくないのは、これは三輪っちが招いたことだから、時間をかけてもいいからこの判断を受け止めてね。スポーツ部の皆にはまだこの件は内緒だよ」
「はい…」
真琴はそう返事をし、俺達は真琴が落ち着くまで静かに見守り、30分ほどして真琴は1人で専務室を出て行った。
高坂さんはふぅっと一息ついて、椅子の背もたれに深く体を預ける。
「こういうケースは初めてだから、結構こたえるね」
「俺も心の整理はついてないけど、7月号まで亮二の契約をしてくれてありがとう」
「せめてね。三輪っちのあのシンクロの写真は読者に届けたいし」
「俺もそう思う」
「宝条さんにはきつい思いをさせたけど、厳しくしないと人との関わり方を学べないからさ」
高坂さんは背もたれから姿勢を正して、俺の顔を見る。
「時間がかかるのは覚悟しているから、宝条さんが三輪っちに連絡しても良いよって言うまで仁が見守ってあげて」
「契約を切るんじゃ?」
「三輪っちほどの腕を持ったカメラマンを早々手放したくないよ。今は気持ちを落ち着かせる期間が必要だし、良いよって言うの3ヶ月…半年間はかかるかもね」
「そうだな」
高坂さんがまた席を立って、今度は俺の首に腕を回す。
「今回だけだよ、契約を切らないの」
「………ありがとう」
高坂さんは色々と考えていてくれて、助けられてるな。
「俺からそれぞれに話す」
「頼んだよ。後で一緒に【もりや】に行こうよ。こう言う時は美味しいご飯を食べようぜ」
「良いよ」
俺は専務室を後にして、黒パンツの後ろポケットからスマホを取り出した。
通話履歴から亮二の連絡先を表示して通話ボタンを押し、6コール目で繋がる。
『何だよ』
「今日の夜、時間は取れる?」
『お前の奢りなら』
「クリームソーダなら奢る」
『はっ、ケチくせえ』
「夜8時に四つ葉を出るから✕✕喫茶店で待っていて」
『ああ、分かった』
亮二の方からガチャ切りされ、スマホを黒パンツの後ろポケットにしまい、俺は会議室のドアに立ち止まる。
今回は仕事上のトラブルではなくて私情を挟んだことで、その後の対応の仕方を考えさせられた。
まだ編集長として未熟な部分があって高坂さんには助けられてばかりで、せめてメンバーのケアはしっかりしないと。
「よし」
気持ちを整え、会議室のドアを開けて中に入った。
真琴が静かに泣く姿に、俺は自分の手をギュッと握る。
亮二との関係が無くなってしまうのは凄く嫌だけど、ここで甘えた判断をしたらきっと駄目だと思ったから『契約を見直したい』と言った。
「落ち着くまでここにいて良いよ」
「………」
高坂さんの言葉に真琴は黙って何度も頷き、高坂さんは席から立って俺の側に来て、右肩に手を置く。
「嫌な役を引き受けてくれて、ありがとな」
「別に。嫌だとは思ってない」
「宝条さんには勘違いして欲しくないのは、これは三輪っちが招いたことだから、時間をかけてもいいからこの判断を受け止めてね。スポーツ部の皆にはまだこの件は内緒だよ」
「はい…」
真琴はそう返事をし、俺達は真琴が落ち着くまで静かに見守り、30分ほどして真琴は1人で専務室を出て行った。
高坂さんはふぅっと一息ついて、椅子の背もたれに深く体を預ける。
「こういうケースは初めてだから、結構こたえるね」
「俺も心の整理はついてないけど、7月号まで亮二の契約をしてくれてありがとう」
「せめてね。三輪っちのあのシンクロの写真は読者に届けたいし」
「俺もそう思う」
「宝条さんにはきつい思いをさせたけど、厳しくしないと人との関わり方を学べないからさ」
高坂さんは背もたれから姿勢を正して、俺の顔を見る。
「時間がかかるのは覚悟しているから、宝条さんが三輪っちに連絡しても良いよって言うまで仁が見守ってあげて」
「契約を切るんじゃ?」
「三輪っちほどの腕を持ったカメラマンを早々手放したくないよ。今は気持ちを落ち着かせる期間が必要だし、良いよって言うの3ヶ月…半年間はかかるかもね」
「そうだな」
高坂さんがまた席を立って、今度は俺の首に腕を回す。
「今回だけだよ、契約を切らないの」
「………ありがとう」
高坂さんは色々と考えていてくれて、助けられてるな。
「俺からそれぞれに話す」
「頼んだよ。後で一緒に【もりや】に行こうよ。こう言う時は美味しいご飯を食べようぜ」
「良いよ」
俺は専務室を後にして、黒パンツの後ろポケットからスマホを取り出した。
通話履歴から亮二の連絡先を表示して通話ボタンを押し、6コール目で繋がる。
『何だよ』
「今日の夜、時間は取れる?」
『お前の奢りなら』
「クリームソーダなら奢る」
『はっ、ケチくせえ』
「夜8時に四つ葉を出るから✕✕喫茶店で待っていて」
『ああ、分かった』
亮二の方からガチャ切りされ、スマホを黒パンツの後ろポケットにしまい、俺は会議室のドアに立ち止まる。
今回は仕事上のトラブルではなくて私情を挟んだことで、その後の対応の仕方を考えさせられた。
まだ編集長として未熟な部分があって高坂さんには助けられてばかりで、せめてメンバーのケアはしっかりしないと。
「よし」
気持ちを整え、会議室のドアを開けて中に入った。