スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
真琴が苺の様に顔を赤らめ、口元を緩めるのをこらえながらリビングを出て自分の部屋に行き、お風呂の準備をしてまた1階に戻る。
洋服を全部脱いで洗濯機に入れ、シャワーで全身を清め、シャンプーで髪の毛を洗いながら『一緒にお風呂、入る?』だなんて、そう言いたくなったのは高坂さんとの会話のせいで、その時を思い返した。
スポーツ部の皆が会議室を出て、俺が戸締まりをして会議室を出て階段を降りて、総務課に鍵を返却してロビーの前を通ろうとしたら、ソファに座りながら高坂さんがファッション部が手がけている“Clover”を読んでいる。
「お疲れ」
俺が声をかけると高坂さんは顔を見上げ、“Clover”をパタンと閉じた。
「一美との食事が無くなったから、少し夕飯に付き合ってよ」
「良いけど、いつものBarに行くの?」
「いいや。しんみりしそうだし、お薦めある?」
「がっつきたいなら牛丼屋」
「良いね。そこにしよう」
2人で歩いて藍山駅に向かい、そこから線路沿いの道を歩いて牛丼屋に向かい始めた。
「一美と喧嘩でもしたの?」
「してないよ。女子会の食事に行く事になったって」
「そうなんだ」
「俺が離れていた間に側にいてくれた大事なメンバーだからって。そう言われちゃ、行かないでって言えないだろ」
稔が苦笑しながら話すけど、確かに離れていた5年の時間ってデカいもんな。
「5年も離れた稔が悪い」
「一美にも言われた」
「当たり前」
「だから7月号の後の有休は、丸2日一美を独占するって決めているから、良い?」
「別に俺の許可は要らないと思うけど」
俺達の横を走る電車が大きな音を出しながら通過する。
「仁には言いたくなるんだよ」
「じゃあ、お土産を買ってきて」
「喜んで」
「クッキーじゃないのが良い。ご飯のお供とか」
「仁がそれが良いって言うなら買うけど、お饅頭じゃないんだ」
「白米に合うから、それが良い」
稔は俺のリクエストに不思議がるけど、いいだろ、真琴との食事に饅頭よりも一緒にご飯を作って食べたいんだから。
「何処に行くかは予約済みなんだろ?」
「奮発して、客室内露天風呂、舟盛り付きの部屋食」
「気合いが入ってる」
「まぁね〜。だって露天風呂だぞ?一緒に入れるなんて、ロマンがあって良いじゃん」
「思考回路が中学生だな」
稔が目をキラキラさせて旅行のことを話すけど、このテンションって中学生かよと思った。
その時の会話の印象が残っていたのか、先にお風呂に入ろうと思った時に、真琴とはお風呂は交代で入っているし、一緒に入ろうって言ったらどんな反応がするか気になったので言ったら、真っ赤だもんな。
俺も真琴と旅行に行けるなら、稔のように奮発して宿を予約しようと思いながらシャワーを浴び続けた。
シャワーを終え、真琴もお風呂を済ませて、いつも様にノート書きの時間を過ごす。
今日も内容が濃くて、鉛筆を走らせたページはびっちりと言葉が埋まって満足だ。
真琴は自分のノートのページをパラパラと捲り、気になっている箇所には蛍光ペンでマークしたり、付箋も貼られている。
「少しずつですけど、球宴のことが分かってきました」
「今回は伊東が球宴を纏めてくれているから読み応えがある」
「はい。私も自分の記事が載れるようになりたいです」
「真琴のやる気次第だし、いつでも原稿を読む」
「ありがとうございます」
真琴は嬉しそうにはにかむと荷物を纏め始め、立ち上がるので、俺は腕を掴む。
「今日はリビングで過ごさない?」
「明日の準備だけは先に部屋でしてきても良いですか?」
「良いけど」
俺は掴んだ手を離すと、真琴はパタパタとリビングを出て行き、俺はテレビのリモコンを使ってチャンネルを切り替え、△テレビのチャンネルになると芹澤が映っている。
『本日は球宴の一塁手部門をお届けしました!明日は二塁手部門ですが、特別に練習を体験させていただいたのでお楽しみに!』
ハキハキとした声で言う芹澤の姿を見つめ、世間的には普通のアナウンサーに映っているが、こいつも真琴に好意を寄せていると知っているから、内心複雑だ。
リビングのドアが開かれたのでリモコンでテレビの電源をブチッと消し、これから真琴との時間を過ごすから邪魔されてたまるかよと思い、朝まで真琴を強く抱きしめたまま就寝した。
真琴が苺の様に顔を赤らめ、口元を緩めるのをこらえながらリビングを出て自分の部屋に行き、お風呂の準備をしてまた1階に戻る。
洋服を全部脱いで洗濯機に入れ、シャワーで全身を清め、シャンプーで髪の毛を洗いながら『一緒にお風呂、入る?』だなんて、そう言いたくなったのは高坂さんとの会話のせいで、その時を思い返した。
スポーツ部の皆が会議室を出て、俺が戸締まりをして会議室を出て階段を降りて、総務課に鍵を返却してロビーの前を通ろうとしたら、ソファに座りながら高坂さんがファッション部が手がけている“Clover”を読んでいる。
「お疲れ」
俺が声をかけると高坂さんは顔を見上げ、“Clover”をパタンと閉じた。
「一美との食事が無くなったから、少し夕飯に付き合ってよ」
「良いけど、いつものBarに行くの?」
「いいや。しんみりしそうだし、お薦めある?」
「がっつきたいなら牛丼屋」
「良いね。そこにしよう」
2人で歩いて藍山駅に向かい、そこから線路沿いの道を歩いて牛丼屋に向かい始めた。
「一美と喧嘩でもしたの?」
「してないよ。女子会の食事に行く事になったって」
「そうなんだ」
「俺が離れていた間に側にいてくれた大事なメンバーだからって。そう言われちゃ、行かないでって言えないだろ」
稔が苦笑しながら話すけど、確かに離れていた5年の時間ってデカいもんな。
「5年も離れた稔が悪い」
「一美にも言われた」
「当たり前」
「だから7月号の後の有休は、丸2日一美を独占するって決めているから、良い?」
「別に俺の許可は要らないと思うけど」
俺達の横を走る電車が大きな音を出しながら通過する。
「仁には言いたくなるんだよ」
「じゃあ、お土産を買ってきて」
「喜んで」
「クッキーじゃないのが良い。ご飯のお供とか」
「仁がそれが良いって言うなら買うけど、お饅頭じゃないんだ」
「白米に合うから、それが良い」
稔は俺のリクエストに不思議がるけど、いいだろ、真琴との食事に饅頭よりも一緒にご飯を作って食べたいんだから。
「何処に行くかは予約済みなんだろ?」
「奮発して、客室内露天風呂、舟盛り付きの部屋食」
「気合いが入ってる」
「まぁね〜。だって露天風呂だぞ?一緒に入れるなんて、ロマンがあって良いじゃん」
「思考回路が中学生だな」
稔が目をキラキラさせて旅行のことを話すけど、このテンションって中学生かよと思った。
その時の会話の印象が残っていたのか、先にお風呂に入ろうと思った時に、真琴とはお風呂は交代で入っているし、一緒に入ろうって言ったらどんな反応がするか気になったので言ったら、真っ赤だもんな。
俺も真琴と旅行に行けるなら、稔のように奮発して宿を予約しようと思いながらシャワーを浴び続けた。
シャワーを終え、真琴もお風呂を済ませて、いつも様にノート書きの時間を過ごす。
今日も内容が濃くて、鉛筆を走らせたページはびっちりと言葉が埋まって満足だ。
真琴は自分のノートのページをパラパラと捲り、気になっている箇所には蛍光ペンでマークしたり、付箋も貼られている。
「少しずつですけど、球宴のことが分かってきました」
「今回は伊東が球宴を纏めてくれているから読み応えがある」
「はい。私も自分の記事が載れるようになりたいです」
「真琴のやる気次第だし、いつでも原稿を読む」
「ありがとうございます」
真琴は嬉しそうにはにかむと荷物を纏め始め、立ち上がるので、俺は腕を掴む。
「今日はリビングで過ごさない?」
「明日の準備だけは先に部屋でしてきても良いですか?」
「良いけど」
俺は掴んだ手を離すと、真琴はパタパタとリビングを出て行き、俺はテレビのリモコンを使ってチャンネルを切り替え、△テレビのチャンネルになると芹澤が映っている。
『本日は球宴の一塁手部門をお届けしました!明日は二塁手部門ですが、特別に練習を体験させていただいたのでお楽しみに!』
ハキハキとした声で言う芹澤の姿を見つめ、世間的には普通のアナウンサーに映っているが、こいつも真琴に好意を寄せていると知っているから、内心複雑だ。
リビングのドアが開かれたのでリモコンでテレビの電源をブチッと消し、これから真琴との時間を過ごすから邪魔されてたまるかよと思い、朝まで真琴を強く抱きしめたまま就寝した。