スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
小さなレジ袋を拾い、中身を見たら、潰れてクリームが飛び出しているシュークリームが2個あって、俺は大きなソファから立ってキッチンに向かい、冷蔵庫の扉を開けてレジ袋ごと中にしまって扉を閉めた。
「やってしまった」
本当は泣かせるつもりはなくて、真琴と芹澤の距離感がどうしても気になったのと、編集部で聞いた水瀬と副編集長が芹澤の対談についての会話も、真琴に対して冷たさと疑いが出たのかもしれない。
編集部の自分の席で田所の代わりで行った取材の纏めを、ノートパソコンで作成する。
「今回の対談も無事に終わったね。場の雰囲気も最初の対談から比べて、温かくて良かった」
「ありがとうございます。アナウンサーだとこの言葉使いって合ってるか、進行もプロの前でするので噛まないかと思いましたよ」
「確かに。羽山さんが場を和ませてくれたり、芹澤さんは大学を卒業したばかりだから、まだ初々しい感じが良いね」
「お互いの大学時代のエピソードもそれぞれ違いがって面白かったです。羽山さんは登山部で、芹澤さんはサークルで宝条さんと同じメンバーだったから、カフェ巡りとブックカフェに行くのが多かったって。年代によって夢中になるのが違うんですね」
副編集長は次々と対談の事を水瀬に話すが、所々に芹澤が真琴に対してのエピソードが混じっているし、何だろう、苛立ちがしてきてノートパソコンの電源を消して帰る準備を始めた。
バックを持って編集部のドアを開けて、階段を降りて四つ葉を出る。
あのままいたらまた水瀬に悪態をつきそうだったし、俺と真琴の事を皆は知らないから1人で悶々とするしかなくて。
最近真琴に対しても態度が悪くなっているのは自覚してはいて、それでも芹澤との距離が最近になって近くなっているのを感じるし、さっきも真琴は芹澤に対して同級生として見ているって言われ、信じたい気持ちもあれば少し疑ってしまった。
「信じてくれないのがショックです!!」
目に涙を溜めながら俺を見つめる真琴に何も言えなくて、直ぐ追いかけたくても追いかけたら言い合いになるのが目に見えて、大きなソファから立ち上がらなかったのだ。
腕時計の時間を確認すると午後10時を過ぎていて、シェアハウスを出て真琴を探したいけど、本人とどうやって歩み寄れば…、すると黒パンツの後ろポケットに入れてあるスマホから着信音がして、誰だよこんな時にと思いながら画面をタップすると一美の名前があって、通話ボタンを押して耳に当てる。
「もしもー…」
「今から左手をお見舞いしに行くから、シェアハウスを出ないで」
「…………分かった」
そう返事をすると一美の方からガチャ切りされ、俺はこのあとの事を想像が出来て、大きなソファに座って一美が来るのを待った。
小さなレジ袋を拾い、中身を見たら、潰れてクリームが飛び出しているシュークリームが2個あって、俺は大きなソファから立ってキッチンに向かい、冷蔵庫の扉を開けてレジ袋ごと中にしまって扉を閉めた。
「やってしまった」
本当は泣かせるつもりはなくて、真琴と芹澤の距離感がどうしても気になったのと、編集部で聞いた水瀬と副編集長が芹澤の対談についての会話も、真琴に対して冷たさと疑いが出たのかもしれない。
編集部の自分の席で田所の代わりで行った取材の纏めを、ノートパソコンで作成する。
「今回の対談も無事に終わったね。場の雰囲気も最初の対談から比べて、温かくて良かった」
「ありがとうございます。アナウンサーだとこの言葉使いって合ってるか、進行もプロの前でするので噛まないかと思いましたよ」
「確かに。羽山さんが場を和ませてくれたり、芹澤さんは大学を卒業したばかりだから、まだ初々しい感じが良いね」
「お互いの大学時代のエピソードもそれぞれ違いがって面白かったです。羽山さんは登山部で、芹澤さんはサークルで宝条さんと同じメンバーだったから、カフェ巡りとブックカフェに行くのが多かったって。年代によって夢中になるのが違うんですね」
副編集長は次々と対談の事を水瀬に話すが、所々に芹澤が真琴に対してのエピソードが混じっているし、何だろう、苛立ちがしてきてノートパソコンの電源を消して帰る準備を始めた。
バックを持って編集部のドアを開けて、階段を降りて四つ葉を出る。
あのままいたらまた水瀬に悪態をつきそうだったし、俺と真琴の事を皆は知らないから1人で悶々とするしかなくて。
最近真琴に対しても態度が悪くなっているのは自覚してはいて、それでも芹澤との距離が最近になって近くなっているのを感じるし、さっきも真琴は芹澤に対して同級生として見ているって言われ、信じたい気持ちもあれば少し疑ってしまった。
「信じてくれないのがショックです!!」
目に涙を溜めながら俺を見つめる真琴に何も言えなくて、直ぐ追いかけたくても追いかけたら言い合いになるのが目に見えて、大きなソファから立ち上がらなかったのだ。
腕時計の時間を確認すると午後10時を過ぎていて、シェアハウスを出て真琴を探したいけど、本人とどうやって歩み寄れば…、すると黒パンツの後ろポケットに入れてあるスマホから着信音がして、誰だよこんな時にと思いながら画面をタップすると一美の名前があって、通話ボタンを押して耳に当てる。
「もしもー…」
「今から左手をお見舞いしに行くから、シェアハウスを出ないで」
「…………分かった」
そう返事をすると一美の方からガチャ切りされ、俺はこのあとの事を想像が出来て、大きなソファに座って一美が来るのを待った。