スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
side荒木仁
姫川に専務室に押し込められ、水瀬も一緒に専務室に入るとドアが閉まり、姫川は改めて俺の白シャツの胸倉を左手で掴む。
「いつから“休刊”の話が出たんだ?」
「…………入社日の翌日に高坂さんから言われた」
姫川の問いに俺は間を開けてポツリと答えると、姫川の表情は赤くなり、歯をギリっとした。
「ふざけんな!!そんな大事な事を黙ってんじゃねぇ!」
「ちょ、姫川、駄目だよ!!」
大きく右手を振り上げた姫川を見て、俺は抵抗することなくしていたけど、水瀬がガバッと姫川の右手を自身の両手で掴んで止めに入る。
「離せ!一発お見舞いしないと気が済まねぇ」
「駄目だって!殴ったら、絶対お互いがやり合うのが分かるよ!」
水瀬は必死に姫川の右手を掴むけど、姫川は俺を物凄く怒った表情で見つめ、左手の力も弱まらない。
「だったら足だな」
姫川が右手を下ろしたと思ったら水瀬の手を振り払い、俺の背後にあるドアにめがけて右足で思いっきり蹴り上げ、バン!と強い衝撃音が専務室に響き、姫川は右足を下ろさないままでいる。
蹴り上げられたドアからミシッと音が聞こえたけど、俺はただ立ったままでいた。
「この前、お前と飲んだ時に7月号の事を言わなかったのはもしかしてと思ったが、“休刊”かよ」
「決まった訳ではなくて、社長が対象にしたいと言った」
「そんなもん、あのくそ社長なら実行すんだろーが」
「俺だって仁と飲んだ時に様子がいつもと違っていたし、まさかこんな大ごとになっていたとは思わなかった…」
姫川はブスッとしながら言い、水瀬は涙目になっている。
「仁が自分の事を話さないのは分かるよ。でもさ、今回は俺も姫川と同じで、大事な事を話してくれなかったのは寂しいよ」
「俺は寂しさもあるが、ムカついたのはおっさんに言われててめぇが責任を取るって言ったことだ!あんな安い売り言葉に乗るんじゃね!!」
専務室に姫川の怒声が響き、本人ははぁはぁと息を整える。
「何とか言えよ!」
姫川は右足を下ろすと、両手でまた俺の白シャツの胸倉を掴み、俺だって言われっぱなしは流石にと思い、口を開く。
「俺だって…」
「あぁ?」
「俺だって“休刊”なんて、ご免だ」
俺は両手で姫川の其々の手首を掴んで、俺の胸倉を掴む手をバッと離し、今度は姫川を専務室のドアの方に体を打ち付けさせて、俺も思いっきり右足で姫川の体の背後にあるドアに目掛けて蹴り上げ、足を下ろさずにいる。
俺に蹴られたドアからまたミシッと音が聞こえたけど、足を下ろさないままで姫川に顔を向けた。
「さっきもおっさんに言ったけど、絶対に70の数はいけるし、田所のサマーリーグは目玉だし、高橋も石毛も伊東も…」
段々と自分の視界が滲むが何とか耐え、俺は右足を下ろすと、今度は俺が右手で姫川のシャツの胸倉を掴むと、水瀬が慌てて俺の右肩を掴む。
「仁、手を離しなよ!」
「売られた言葉はムカついたけど、田所に買わせる事はさせたくなかったから、俺が買った」
「あんなおっさんにお前の編集長の肩書を賭けんなよ」
「絶対に売れるから平気」
田所が自分で掴んだサマーリーグを載せたいと気合いを入れ、そこから毎日時間をかけて下書きを進め、俺に何度も読ませて訂正を繰り返し、6月号の出来は本当に良かった、皆が“Scoperta”の記事を通してスポーツを届けたいのが強く伝わっているからこそ、売れる自信はある。
「だったら喧嘩は終いだな」
「ああ」
俺は姫川の胸倉を掴んでいた手をバッと離して、少し息を吐いて気持ちを整えると、水瀬も俺の肩を掴んだ手を離す。
「こんなに大声を出したのは初めてかも」
「姫川の声が煩かった」
「はぁ?お前がおっさんと喧嘩を買うのがいけねぇんだろ」
また俺と姫川で口煩くなろうとしていると、水瀬が右手握り拳を作ってドアをバン!と叩く。
「いい加減にしなよ!!喧嘩は終いだって言ったのは姫川だろ!」
水瀬が強く大声で俺達に説教ぽく言うと、専務室のドアがガタンと言って外れたので、3人同時に「あ…」と声が出た。
「く…くくっ…あ〜面白れぇ」
「案外ドアって脆いんだ」
「ど、どど、どうしよう」
3人で其々の反応をし、その後は高坂さんからドアの修理代金を請求され、俺は欲しいものがあってこれ以上貯金が増えないのが痛いな。
スポーツ部が使う会議室に、俺が思っている気持ちを伝え、改めて会議室を出て高坂さんに部数会議を抜けたことを謝る。
そして自宅謹慎って言われ、せっかく真琴と過ごす時間が減ることに残念がり、後で真琴にメッセージでやり取りするのを決めたのだった。
姫川に専務室に押し込められ、水瀬も一緒に専務室に入るとドアが閉まり、姫川は改めて俺の白シャツの胸倉を左手で掴む。
「いつから“休刊”の話が出たんだ?」
「…………入社日の翌日に高坂さんから言われた」
姫川の問いに俺は間を開けてポツリと答えると、姫川の表情は赤くなり、歯をギリっとした。
「ふざけんな!!そんな大事な事を黙ってんじゃねぇ!」
「ちょ、姫川、駄目だよ!!」
大きく右手を振り上げた姫川を見て、俺は抵抗することなくしていたけど、水瀬がガバッと姫川の右手を自身の両手で掴んで止めに入る。
「離せ!一発お見舞いしないと気が済まねぇ」
「駄目だって!殴ったら、絶対お互いがやり合うのが分かるよ!」
水瀬は必死に姫川の右手を掴むけど、姫川は俺を物凄く怒った表情で見つめ、左手の力も弱まらない。
「だったら足だな」
姫川が右手を下ろしたと思ったら水瀬の手を振り払い、俺の背後にあるドアにめがけて右足で思いっきり蹴り上げ、バン!と強い衝撃音が専務室に響き、姫川は右足を下ろさないままでいる。
蹴り上げられたドアからミシッと音が聞こえたけど、俺はただ立ったままでいた。
「この前、お前と飲んだ時に7月号の事を言わなかったのはもしかしてと思ったが、“休刊”かよ」
「決まった訳ではなくて、社長が対象にしたいと言った」
「そんなもん、あのくそ社長なら実行すんだろーが」
「俺だって仁と飲んだ時に様子がいつもと違っていたし、まさかこんな大ごとになっていたとは思わなかった…」
姫川はブスッとしながら言い、水瀬は涙目になっている。
「仁が自分の事を話さないのは分かるよ。でもさ、今回は俺も姫川と同じで、大事な事を話してくれなかったのは寂しいよ」
「俺は寂しさもあるが、ムカついたのはおっさんに言われててめぇが責任を取るって言ったことだ!あんな安い売り言葉に乗るんじゃね!!」
専務室に姫川の怒声が響き、本人ははぁはぁと息を整える。
「何とか言えよ!」
姫川は右足を下ろすと、両手でまた俺の白シャツの胸倉を掴み、俺だって言われっぱなしは流石にと思い、口を開く。
「俺だって…」
「あぁ?」
「俺だって“休刊”なんて、ご免だ」
俺は両手で姫川の其々の手首を掴んで、俺の胸倉を掴む手をバッと離し、今度は姫川を専務室のドアの方に体を打ち付けさせて、俺も思いっきり右足で姫川の体の背後にあるドアに目掛けて蹴り上げ、足を下ろさずにいる。
俺に蹴られたドアからまたミシッと音が聞こえたけど、足を下ろさないままで姫川に顔を向けた。
「さっきもおっさんに言ったけど、絶対に70の数はいけるし、田所のサマーリーグは目玉だし、高橋も石毛も伊東も…」
段々と自分の視界が滲むが何とか耐え、俺は右足を下ろすと、今度は俺が右手で姫川のシャツの胸倉を掴むと、水瀬が慌てて俺の右肩を掴む。
「仁、手を離しなよ!」
「売られた言葉はムカついたけど、田所に買わせる事はさせたくなかったから、俺が買った」
「あんなおっさんにお前の編集長の肩書を賭けんなよ」
「絶対に売れるから平気」
田所が自分で掴んだサマーリーグを載せたいと気合いを入れ、そこから毎日時間をかけて下書きを進め、俺に何度も読ませて訂正を繰り返し、6月号の出来は本当に良かった、皆が“Scoperta”の記事を通してスポーツを届けたいのが強く伝わっているからこそ、売れる自信はある。
「だったら喧嘩は終いだな」
「ああ」
俺は姫川の胸倉を掴んでいた手をバッと離して、少し息を吐いて気持ちを整えると、水瀬も俺の肩を掴んだ手を離す。
「こんなに大声を出したのは初めてかも」
「姫川の声が煩かった」
「はぁ?お前がおっさんと喧嘩を買うのがいけねぇんだろ」
また俺と姫川で口煩くなろうとしていると、水瀬が右手握り拳を作ってドアをバン!と叩く。
「いい加減にしなよ!!喧嘩は終いだって言ったのは姫川だろ!」
水瀬が強く大声で俺達に説教ぽく言うと、専務室のドアがガタンと言って外れたので、3人同時に「あ…」と声が出た。
「く…くくっ…あ〜面白れぇ」
「案外ドアって脆いんだ」
「ど、どど、どうしよう」
3人で其々の反応をし、その後は高坂さんからドアの修理代金を請求され、俺は欲しいものがあってこれ以上貯金が増えないのが痛いな。
スポーツ部が使う会議室に、俺が思っている気持ちを伝え、改めて会議室を出て高坂さんに部数会議を抜けたことを謝る。
そして自宅謹慎って言われ、せっかく真琴と過ごす時間が減ることに残念がり、後で真琴にメッセージでやり取りするのを決めたのだった。