スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
姫川が住むマンションが見えてきて、姫川はそのマンションの駐車場の側にある自販機に小銭を入れる。

「部屋に戻る前に、一服付き合えよ。奢る」
「良いよ。ありがと」

俺はカフェラテの缶を選び、ガコンと取り出し口に落ちた缶を取り出してプルを開けると、姫川はコンビニで買った煙草を1本だけ取り出して火を付け嗜み始めたので、俺も一口飲む。

「荒木に女がいるとは思わなかったな」
「…………俺も出来るとは思わなかった」

真琴がシェアハウスに来るとは想像もしていなかったし、もし真琴が実家から通って四つ葉でしか会わない上司と部下の関係だったら惹かれたりは無かったと思う。

一緒に過ごす内に真琴の存在が大きくなって、亮二がきっかけで傍にいたくなって、一線を越え、これからも“一緒に帰ろう”って想える大切な人…、何だか高坂さんが一美の事を“凄く大切な人”っていう言葉が分かる気がした。

「三輪を消せて良かったな」
「あと1人、いる」
「お前が消すの?」
「彼女側だから、明日付き合っている事を言うって。終わったあと、迎えに行く」
「お前って過保護なんだな」
「過保護で結構」

お互いフッと笑い、俺は一気にカフェラテを飲み干し、姫川も煙草を始末して部屋に戻ると、水瀬が俺達の所に来る。

「起きたらいなくてびっくりしたよ」
「メモを置いていたが」
「中々戻ってこなくて、寂しかった」
「大人なんだから寂しくない」
「でもさ〜」

俺と姫川が水瀬に呆れるけど、水瀬って酔うと寂しがり屋になるんだ。

「風呂は適当に使って良いぞ」

姫川がキッチンで空缶を処分していて、俺と水瀬も空になった容器をレジ袋に入れて片付け、順番でシャワーを浴びて、タオルとTシャツは姫川のを借りた。

俺は上半身は何も着ないでタオルで濡れた髪の毛をガシガシ拭いてたら、水瀬がじぃっと俺を見ている。

「男に見つめられても困るんだけど」
「仁って普段前髪で表情が見えないから、目元が見えると新鮮なんだよね」
「俺は眼鏡無しの水瀬が新鮮に感じるけど、一番は姫川だと思う」
「確かに」
「あぁ?見世物じゃねぇ」

俺と水瀬で姫川の方に顔を向け、本人の普段もじゃもじゃした髪の毛がシャワーによってぺしゃんこになっていて、絶対四つ葉じゃ見れない風貌だ。

着替え終わって寝室に通してもらい、雑魚寝しようとなって、荷物を適当に置かせてもらい、部屋の電気を消して姫川、俺、水瀬の順で大の男達が横になる。

「あ〜よく食ったし、よく飲んだ」
「四つ葉の飲み会より良い」
「だよね。不定期でやろうよ。次は俺か仁か高坂さんの家で交代制にしない?」
「考えておく」

俺が住むシェアハウスだと真琴がいるからどうだろう…、一緒に住んでいるのってまだ話した事が無いし、勝手にやるとは約束が出来ないから、真琴と相談しなきゃ。
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