スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
バシッと顔に何かが当たって痛い…、瞼を開けたら部屋の窓から差し込む太陽の光で姫川の手が俺に当たっていたのか。
俺は手を退かしてムクッと起き上がり、当の本人は豪快にいびきをかいていて少し煩いと思いつつ、隣に眠っている水瀬も口を開けている。
雑魚寝をしたから少し首が痛いと思いながら腕を伸し、少し喉が渇いたから下の自販機で何か買うか…、バックから財布を取って姫川の部屋を出て行こうと玄関で靴を履いた。
「何処に行くんだよ」
振り返ったら大欠伸をしながら頭をボリボリ掻いている姫川がいて、昨日はぺしゃんこになっていた髪の毛がもじゃもじゃに復活している。
「喉が渇いたから下の自販機へ買いに行く」
「いちいち行くのが面倒くせぇ、珈琲くらいならインスタントがあるから使え」
「ありがとう」
俺は靴を履くのを止めてキッチンを使わせてもらい、マグカップを借りてお湯を注いで珈琲を人数分作る。
「飲んだら帰る」
「ああ。また来いよ。次は弟から地酒を送ってもらう」
「おはよ〜」
水瀬も起きてきて3人でキッチンで珈琲を飲むと、久しぶりに飲む珈琲は美味しく感じた。
「目覚まし無しで起きるのって良いね」
「がっつり寝れたな」
「俺は姫川の手が顔にぶつかって痛かった」
「折角だからさ、何処かで朝定食とか食べない?」
「牛丼屋の朝定食が食べたい」
「良いな。通勤客を眺めながらのんびり食おうぜ」
着替えて姫川の部屋を出て最寄り駅にある牛丼屋に入って、3人でのんびりと朝定食を選ぶ。
真琴と食べる時は四つ葉への移動があるから時間に追われるけど、姫川の言うように通勤客を眺めながらのんびり食べるのも良い。
味噌汁をゆっくり飲み、鮭定食の鮭も良い焼き加減で、自宅謹慎になってドアの請求をされたのは痛かったけど、初めてのお泊まり保育はとても新鮮で良いなと思う自分がいた。
「こんなにゆっくり朝ご飯を食べれたのは、四つ葉に入社してから初めてかも」
「俺も」
「編集長になっても時間は不規則だからな」
姫川は白ご飯に生卵を入れて箸で豪快に混ぜ、俺は漬物をバクッと食べ始める。
「この前さ、俺の部屋で高坂さんとお泊まり保育をしたんだけど、高坂さんって朝が弱くて『起きたくない〜』って」
「その様子が想像が出来る」
「あいつが俺達より年上なのが、今でも信じられねぇ」
3人同時にはぁと溜め息を吐き、牛丼屋を出て、店先で姫川と別れ、水瀬と一緒に改札を入って、途中迄は電車に揺られる。
「あ、芹澤さんだ」
水瀬が電車内の液晶画面の広告に目をやり、俺も顔を向ける。
「対談の内容を読んだけど、大学を卒業したばかりの初々しさが残っていて、自分の社会人1年目を思い出したよ」
「水瀬はその時から服装はお洒落」
「ありがと。仁も最初はというか、今もだけど中々四つ葉にいないから、一時期退職したのかな?って思ったよ」
「スポーツはこの目で見たりしないと言葉が出ないから、現場に出るのを優先している」
臨場感たっぷりに言葉を届けるためになるべく自分の足で現場に行って、そこで感じた事を書いている。
「“ツチノコ”呼ばわりも高坂さんだっけ?」
「そう。そのせいで色んな噂があって、うんざりする」
高坂さんが飲み会の席で俺を見たら“ツイている”とか“幸運がくる”って都市伝説の生き物になぞらえて言うから、ほんと嫌で仕方がない。
水瀬が先に電車を降り、俺は引き続きシェアハウスの最寄り駅迄乗り続け、外の景色を眺めながら帰宅後の事を考える。
もう一度シャワーを浴びて洗濯して、真琴が帰るまでは自分の企画を書き進めておこうと決めた。
俺は手を退かしてムクッと起き上がり、当の本人は豪快にいびきをかいていて少し煩いと思いつつ、隣に眠っている水瀬も口を開けている。
雑魚寝をしたから少し首が痛いと思いながら腕を伸し、少し喉が渇いたから下の自販機で何か買うか…、バックから財布を取って姫川の部屋を出て行こうと玄関で靴を履いた。
「何処に行くんだよ」
振り返ったら大欠伸をしながら頭をボリボリ掻いている姫川がいて、昨日はぺしゃんこになっていた髪の毛がもじゃもじゃに復活している。
「喉が渇いたから下の自販機へ買いに行く」
「いちいち行くのが面倒くせぇ、珈琲くらいならインスタントがあるから使え」
「ありがとう」
俺は靴を履くのを止めてキッチンを使わせてもらい、マグカップを借りてお湯を注いで珈琲を人数分作る。
「飲んだら帰る」
「ああ。また来いよ。次は弟から地酒を送ってもらう」
「おはよ〜」
水瀬も起きてきて3人でキッチンで珈琲を飲むと、久しぶりに飲む珈琲は美味しく感じた。
「目覚まし無しで起きるのって良いね」
「がっつり寝れたな」
「俺は姫川の手が顔にぶつかって痛かった」
「折角だからさ、何処かで朝定食とか食べない?」
「牛丼屋の朝定食が食べたい」
「良いな。通勤客を眺めながらのんびり食おうぜ」
着替えて姫川の部屋を出て最寄り駅にある牛丼屋に入って、3人でのんびりと朝定食を選ぶ。
真琴と食べる時は四つ葉への移動があるから時間に追われるけど、姫川の言うように通勤客を眺めながらのんびり食べるのも良い。
味噌汁をゆっくり飲み、鮭定食の鮭も良い焼き加減で、自宅謹慎になってドアの請求をされたのは痛かったけど、初めてのお泊まり保育はとても新鮮で良いなと思う自分がいた。
「こんなにゆっくり朝ご飯を食べれたのは、四つ葉に入社してから初めてかも」
「俺も」
「編集長になっても時間は不規則だからな」
姫川は白ご飯に生卵を入れて箸で豪快に混ぜ、俺は漬物をバクッと食べ始める。
「この前さ、俺の部屋で高坂さんとお泊まり保育をしたんだけど、高坂さんって朝が弱くて『起きたくない〜』って」
「その様子が想像が出来る」
「あいつが俺達より年上なのが、今でも信じられねぇ」
3人同時にはぁと溜め息を吐き、牛丼屋を出て、店先で姫川と別れ、水瀬と一緒に改札を入って、途中迄は電車に揺られる。
「あ、芹澤さんだ」
水瀬が電車内の液晶画面の広告に目をやり、俺も顔を向ける。
「対談の内容を読んだけど、大学を卒業したばかりの初々しさが残っていて、自分の社会人1年目を思い出したよ」
「水瀬はその時から服装はお洒落」
「ありがと。仁も最初はというか、今もだけど中々四つ葉にいないから、一時期退職したのかな?って思ったよ」
「スポーツはこの目で見たりしないと言葉が出ないから、現場に出るのを優先している」
臨場感たっぷりに言葉を届けるためになるべく自分の足で現場に行って、そこで感じた事を書いている。
「“ツチノコ”呼ばわりも高坂さんだっけ?」
「そう。そのせいで色んな噂があって、うんざりする」
高坂さんが飲み会の席で俺を見たら“ツイている”とか“幸運がくる”って都市伝説の生き物になぞらえて言うから、ほんと嫌で仕方がない。
水瀬が先に電車を降り、俺は引き続きシェアハウスの最寄り駅迄乗り続け、外の景色を眺めながら帰宅後の事を考える。
もう一度シャワーを浴びて洗濯して、真琴が帰るまでは自分の企画を書き進めておこうと決めた。