スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
水野先輩の企画の清書を黙々と打ち込み、後5枚、4枚…、慎重にキーボードを打って、誤りがないかもう一度校正の機能を使って確認し、印刷のボタンを押してプリンターの側に行く。

どんどん出力され、全部出てきたら順番通りになっているかを3回見直ししてホチキス留めで纏めた。

「水野先輩の企画の清書を終わりました!」
「ありがとう!企画の清書がまだなのって、荒木編集長と秋山君のだっけ?」
「はい。秋山先輩から清書をします」

篠田先輩と一緒に企画の清書の進捗を確認し、私は秋山先輩の清書に取り掛かる。

先輩達の企画の種類ってどれも被った内容にはならなくて、読者を惹きつける文章だし、私も早く自分の記事を載れる様になりたくて、先輩達の言葉使いを参考にしながら打った。

お昼の時間になり、お弁当を食べていると、話題はスポーツ部だけの飲み会の話になる。

「いつも四つ葉の飲み会で使う居酒屋で良いよな?」
「良いと思います。仮印刷の締め切り日だったら金曜だし、丁度いいかもです」

佐藤さんと中畑さんが場所と日程について盛り上がるけど、私って歓迎会とこの間の同窓会の時に飲み会に参加をしたけど、どんな雰囲気かな?

「あまり飲み会に参加をしていないんですけど、先輩達って結構飲むんですか?」
「スポーツ部は他の部署と違って勤務時間が決まっていないから、個別で飲むのが多いかな。四つ葉の飲み会は行ける時ってだし」
「荒木編集長が飲んだらどんな風になるか、このスポーツ部は誰も知らないから、見てみたいですよね」

山田先輩と篠田先輩が四つ葉の飲み会について話し、そう言えば仁さんって普段シェアハウスでは飲んでいる所を見たことがないし、見たといえば私の実家に高坂専務と来た時だもんな。

高坂専務の顔がピンクだったり真っ赤になって実家に泊まることになって、寝る前にお父さんと一緒に飲んでいる姿を見たけど、あの時も2杯で終わっていたし。

飲み会かぁ…、普段先輩達と仕事終わりに過ごしたことがないから出てみたいし、仁さんに相談してみようっと。

お昼を終えて、秋山先輩の企画の清書をに取り掛かり、カメラがとても上手な秋山先輩の今回の企画は、野球施設の様々な客席からカメラを使ったらどんな風に映るか、スマホの場合や一眼カメラとの映りの違いなど、色んなパターンで検証されていて、観るだけじゃない撮る場合の楽しみ方等が書かれていて、私も自分のカメラを持つようになったら秋山先輩のこの企画の記事を参考にしながら撮ってみたいな。

そっか…、読者を惹きつけるってこういうことか、清書の原稿を読む度にこのスポーツって良いなって思えるし、ただ読者を増やしたいってことだけじゃ全然駄目だ。

これを読んでカメラをやってみたいなって思えたから、私も“Scoperta”を読んでもっとスポーツを好きになってもらいたいな。

今は目の前の清書に取り組むけど、シェアハウスに帰ったら自分の企画をもう一度見直そう。
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