スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
仁さんが高坂社長に“Scoperta”をどうするかの質問をし、とても緊張する。
結果は出て読者に届いたのは分かったし、営業、高坂専務、そして仁さんの想いがどうか高坂社長の気持ちに変化を与えてほしい。
仁さんが言ったように本を作ることをこれからも教えて欲しいし、その為には“休刊”なんてして欲しくないよ。
「この四つ葉を立ち上げて十年は過ぎた。この出版社を作りたいきっかけは、私が他社の出版社に勤めていた時代に遡る」
高坂社長が語りだしたのは他社の出版社にいた時で、会社に言われた様に書かないといけない社風にうんざりし、それなら自分が届けたい言葉を思う存分に書いた雑誌を作りたいと願って立ち上げたのが四つ葉出版社だという。
声をかけた社員や自分と同じ想いを胸にしている編集者を集め、タウン情報部、ファッション部が作られ、最後のピースとして高坂専務に一から本を作るように打診し、そして“Scoperta”が誕生した。
自分は経営に集中し、大手に比べられてもこの四つ葉出版社を続けていたけれど、ネットの登場から徐々に売り上げの苦戦を感じ、どの雑誌を“休刊”の対象にするか、相当悩んだそう。
「“Clover”や“Focus”はまだ世の中の流行についての題材があって安心だが、“Scoperta”だけは流行ではなくスポーツそのもので、実際に負けたスポーツについては一度興味が薄れれば読者が戻ってくるには相当な時間がかかるのが分かった」
近年の売り上げを調べ直して高坂専務に“Scoperta”を“休刊”の対象にしようと持ちかけたがノルマ3ヶ月は待って欲しいと伝えられ、今日に至る。
「この会議室に入るまで“休刊”の気持ちは変わらないでいた」
“いた”?ー…過去形の言い方に、もしかしてと小さな期待が浮かぶ。
「荒木編集長」
「はい」
「君はまだ本を作りたいか?」
「ええ。隣に座る田所には申し訳無いですが、暫く編集長のポジションは譲りません。このスポーツ部全員で“Scoperta”を読者に届けたいので」
仁さんが高坂社長にはっきりと気持ちを伝えると、次に高坂社長は高坂専務へ顔を向ける。
「お前が次の編集長を荒木にした理由が分かった」
「でしょ?反対してきた時は、マジで荒木の良さを分かってないと思った」
「そうだな。いつも何を考えているか分かりづらいが、“Scoperta”を、本を作ることを大事にし、仲間を大切に思っていることは伝わった」
高坂社長は私達に顔を向ける。
「ノルマ3ヶ月で君達の行動を見させてもらい、結果を出した事は忘れない。これからもー…」
私も先輩達も、仁さん、この会議室にいる皆が高坂社長の言葉の続きを待つ。
「これからも“Scoperta”を読者に届けるために精進して欲しい。“休刊”は白紙だ」
その言葉が伝えられた瞬間、田所副編集長と佐藤さんが抱き合い、水野先輩と秋山先輩はハイタッチを、私は篠田先輩とギュッと抱き合って背中を叩き合った。
『“休刊”は白紙だ』ー…、これからも“Scoperta”を続けられるんだ!先輩達から、仁さんから本を作ることをもっと教えて貰えるんだ!!と嬉しさが爆発しそう。
ちらっと仁さんの様子を見ると、高坂専務と握手し、高坂社長に頭を下げていた。
「皆、8月号の話し合いをするから会議ー…、2階の編集部に戻るよ」
「はい!!」
スポーツ部全員で返事をし、私達は席を立って営業の方達にお礼をし、仁さんより先に大きな会議室を出て行き、廊下に出て皆でハイタッチをして、スポーツ部が使っている会議室に入っていった。
結果は出て読者に届いたのは分かったし、営業、高坂専務、そして仁さんの想いがどうか高坂社長の気持ちに変化を与えてほしい。
仁さんが言ったように本を作ることをこれからも教えて欲しいし、その為には“休刊”なんてして欲しくないよ。
「この四つ葉を立ち上げて十年は過ぎた。この出版社を作りたいきっかけは、私が他社の出版社に勤めていた時代に遡る」
高坂社長が語りだしたのは他社の出版社にいた時で、会社に言われた様に書かないといけない社風にうんざりし、それなら自分が届けたい言葉を思う存分に書いた雑誌を作りたいと願って立ち上げたのが四つ葉出版社だという。
声をかけた社員や自分と同じ想いを胸にしている編集者を集め、タウン情報部、ファッション部が作られ、最後のピースとして高坂専務に一から本を作るように打診し、そして“Scoperta”が誕生した。
自分は経営に集中し、大手に比べられてもこの四つ葉出版社を続けていたけれど、ネットの登場から徐々に売り上げの苦戦を感じ、どの雑誌を“休刊”の対象にするか、相当悩んだそう。
「“Clover”や“Focus”はまだ世の中の流行についての題材があって安心だが、“Scoperta”だけは流行ではなくスポーツそのもので、実際に負けたスポーツについては一度興味が薄れれば読者が戻ってくるには相当な時間がかかるのが分かった」
近年の売り上げを調べ直して高坂専務に“Scoperta”を“休刊”の対象にしようと持ちかけたがノルマ3ヶ月は待って欲しいと伝えられ、今日に至る。
「この会議室に入るまで“休刊”の気持ちは変わらないでいた」
“いた”?ー…過去形の言い方に、もしかしてと小さな期待が浮かぶ。
「荒木編集長」
「はい」
「君はまだ本を作りたいか?」
「ええ。隣に座る田所には申し訳無いですが、暫く編集長のポジションは譲りません。このスポーツ部全員で“Scoperta”を読者に届けたいので」
仁さんが高坂社長にはっきりと気持ちを伝えると、次に高坂社長は高坂専務へ顔を向ける。
「お前が次の編集長を荒木にした理由が分かった」
「でしょ?反対してきた時は、マジで荒木の良さを分かってないと思った」
「そうだな。いつも何を考えているか分かりづらいが、“Scoperta”を、本を作ることを大事にし、仲間を大切に思っていることは伝わった」
高坂社長は私達に顔を向ける。
「ノルマ3ヶ月で君達の行動を見させてもらい、結果を出した事は忘れない。これからもー…」
私も先輩達も、仁さん、この会議室にいる皆が高坂社長の言葉の続きを待つ。
「これからも“Scoperta”を読者に届けるために精進して欲しい。“休刊”は白紙だ」
その言葉が伝えられた瞬間、田所副編集長と佐藤さんが抱き合い、水野先輩と秋山先輩はハイタッチを、私は篠田先輩とギュッと抱き合って背中を叩き合った。
『“休刊”は白紙だ』ー…、これからも“Scoperta”を続けられるんだ!先輩達から、仁さんから本を作ることをもっと教えて貰えるんだ!!と嬉しさが爆発しそう。
ちらっと仁さんの様子を見ると、高坂専務と握手し、高坂社長に頭を下げていた。
「皆、8月号の話し合いをするから会議ー…、2階の編集部に戻るよ」
「はい!!」
スポーツ部全員で返事をし、私達は席を立って営業の方達にお礼をし、仁さんより先に大きな会議室を出て行き、廊下に出て皆でハイタッチをして、スポーツ部が使っている会議室に入っていった。