スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
隣に座る荒木さんは静かに烏龍を飲み、グラウンドに顔を向けているけど、前髪が目にかかっているからどんな風に楽しんでいるか、表情が読みにくいなとじぃっと荒木さんを見つめていると、私の方に顔を向けた。
「疲れた?」
「い、いえ。疲れてないですし、この苺も美味しいですよ」
じぃっと見ていたのを誤魔化すためにシェイクについている苺を右手の親指と人差し指とでひと欠片摘んで荒木さんに見せると、急に荒木さんが私の右手を大きな左手で掴み、顔を近づけさせて苺のひと欠片を口に含み、同時に私の指に荒木さんの口の感触がダイレクトに伝わって一気に自分の顔が熱くなり、当の荒木さんは私の指から口を離すと、何度も口を動かしてゴクリと飲み込んだ。
「確かに美味いな」
「………」
荒木さんはまた顔をグラウンドを戻してすましているんだけど、私はなんて言っていいか口をパクパクさせる。
「あれ?宝条さん、顔が赤いけど暑い?」
「えっと、その、たぶん場内の熱気がすごいんだと思います」
「確かに凄いよね」
近くに座る女性先輩が心配そうに私の様子をみるんだけど、荒木さんの行動を知られたくなくて誤魔化しちゃったし、周りに気づかれてなくて良かったし、も〜荒木さんってば!
「周りが気づいたらどうするんですか!?」
「皆、酒で気づいてない」
「だからって…」
周りに気づかれないように小声で荒木さんに訴えるも、前髪で表情が見えなくても悪びれてないのが分かるし、なんだか反撃したくなって荒木さんの左腕を小さく叩くけど、本人はフッと笑って烏龍を飲んでいて、悔しくて俯きながら苺シェイクを飲み続け、人差し指にはいつまでも荒木さんの口の感触が残り続けた。
「せっかくだから球場内を歩いてみない?」
「いいね!高坂専務、席を外しても良いですか?」
「良いよ〜。あっちの机の上にあるパスを首からぶら下げて、こっちに戻るときにパスをスタッフに見せるんだよ」
「俺も取材で何度かここに来てるから、場内の案内役をするよ」
先輩達が球場内へ行こうと提案し、田所副編集長が案内役を買ってでてくれた。
「宝条さんも行ってきな」
「ありがとうございます、行ってきます」
荒木さんにそう言われて席を外し、高坂専務と荒木さんは大きな部屋に残り、私たちは首にパスをぶら下げて部屋を出て、田所副編集長の案内で先ずは沢山の人が行き交う通路に出た。
左右にいっぱいお店があって、お弁当や飲み物、あれはグッズ売り場かな?たこ焼き屋さんの所は行列になっているし、ホットドックのお店からはいい香りがしてくる。
「俺たちがいるこのエリアは主催チームの応援エリアだから、選手の名前や出身地にちなんだグルメやグッズもあるよ」
田所副編集長が指を指す方向に向けると、確かに選手の顔がプリントされたタオルやうちわ、ご当地グルメぽいのもある。
「あっちのスペースに行くと、グラウンドも見やすいよ」
皆で通路を進むと左手がグラウンド内を見渡せられるように視界が広がっていて、私たちはわぁと声が出て、今度お父さんとお母さんを誘って家族で野球観戦をしてみたいし、今日のことを話そうっと。
「田所さん、あのお店のグッズを見てもいいですか?今度の企画でちょっとイメージを膨らませたくて」
「良いよ。俺も来た記念に買いたい物があるんだよね」
A班の先輩が田所副編集長に願い出て、皆でお店に行くと凄い数の品揃えに圧倒されるし、お客さんもいっぱいだ。
散り散りになってお店の中をみてみると、洋服や帽子もあるし、キーホルダーもこんなにもあるし、キャラクターのコラボもあるし、目移りしちゃう。
「これこれ、このキーホルダーを探してたの」
「可愛い。この花の色も球団とマッチしてるね」
二人組の女性がキーホルダーを手にしているの見て、自分の企画で考えているテーマを思い出して、より周囲の女性達の動きを観察し、もう少し企画書をアップデートしてみようかな?
「疲れた?」
「い、いえ。疲れてないですし、この苺も美味しいですよ」
じぃっと見ていたのを誤魔化すためにシェイクについている苺を右手の親指と人差し指とでひと欠片摘んで荒木さんに見せると、急に荒木さんが私の右手を大きな左手で掴み、顔を近づけさせて苺のひと欠片を口に含み、同時に私の指に荒木さんの口の感触がダイレクトに伝わって一気に自分の顔が熱くなり、当の荒木さんは私の指から口を離すと、何度も口を動かしてゴクリと飲み込んだ。
「確かに美味いな」
「………」
荒木さんはまた顔をグラウンドを戻してすましているんだけど、私はなんて言っていいか口をパクパクさせる。
「あれ?宝条さん、顔が赤いけど暑い?」
「えっと、その、たぶん場内の熱気がすごいんだと思います」
「確かに凄いよね」
近くに座る女性先輩が心配そうに私の様子をみるんだけど、荒木さんの行動を知られたくなくて誤魔化しちゃったし、周りに気づかれてなくて良かったし、も〜荒木さんってば!
「周りが気づいたらどうするんですか!?」
「皆、酒で気づいてない」
「だからって…」
周りに気づかれないように小声で荒木さんに訴えるも、前髪で表情が見えなくても悪びれてないのが分かるし、なんだか反撃したくなって荒木さんの左腕を小さく叩くけど、本人はフッと笑って烏龍を飲んでいて、悔しくて俯きながら苺シェイクを飲み続け、人差し指にはいつまでも荒木さんの口の感触が残り続けた。
「せっかくだから球場内を歩いてみない?」
「いいね!高坂専務、席を外しても良いですか?」
「良いよ〜。あっちの机の上にあるパスを首からぶら下げて、こっちに戻るときにパスをスタッフに見せるんだよ」
「俺も取材で何度かここに来てるから、場内の案内役をするよ」
先輩達が球場内へ行こうと提案し、田所副編集長が案内役を買ってでてくれた。
「宝条さんも行ってきな」
「ありがとうございます、行ってきます」
荒木さんにそう言われて席を外し、高坂専務と荒木さんは大きな部屋に残り、私たちは首にパスをぶら下げて部屋を出て、田所副編集長の案内で先ずは沢山の人が行き交う通路に出た。
左右にいっぱいお店があって、お弁当や飲み物、あれはグッズ売り場かな?たこ焼き屋さんの所は行列になっているし、ホットドックのお店からはいい香りがしてくる。
「俺たちがいるこのエリアは主催チームの応援エリアだから、選手の名前や出身地にちなんだグルメやグッズもあるよ」
田所副編集長が指を指す方向に向けると、確かに選手の顔がプリントされたタオルやうちわ、ご当地グルメぽいのもある。
「あっちのスペースに行くと、グラウンドも見やすいよ」
皆で通路を進むと左手がグラウンド内を見渡せられるように視界が広がっていて、私たちはわぁと声が出て、今度お父さんとお母さんを誘って家族で野球観戦をしてみたいし、今日のことを話そうっと。
「田所さん、あのお店のグッズを見てもいいですか?今度の企画でちょっとイメージを膨らませたくて」
「良いよ。俺も来た記念に買いたい物があるんだよね」
A班の先輩が田所副編集長に願い出て、皆でお店に行くと凄い数の品揃えに圧倒されるし、お客さんもいっぱいだ。
散り散りになってお店の中をみてみると、洋服や帽子もあるし、キーホルダーもこんなにもあるし、キャラクターのコラボもあるし、目移りしちゃう。
「これこれ、このキーホルダーを探してたの」
「可愛い。この花の色も球団とマッチしてるね」
二人組の女性がキーホルダーを手にしているの見て、自分の企画で考えているテーマを思い出して、より周囲の女性達の動きを観察し、もう少し企画書をアップデートしてみようかな?