スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
高坂さんが無茶ブリで決めた3雑誌合同の季刊誌を発行してから数ヶ月後、年明けに出す“Scoperta”の進行を進め、今回も部下たちが丹精込めた記事を沢山の読者が読めるように、自分の取材中の合間に下書きのチェックや写真の構図を細かく確認し、帰りの電車でもノートと鉛筆でレイアウトのイメージや次の企画のことを考える。
藍山駅について駅のホームにある時計を見ると午後10時を過ぎていて、下書きの原稿を自分の机の引き出しに保管しようと久しぶりに四つ葉に向かった。
ICカードを使って編集部に入るとスポーツ部のエリアに田所とタウン情報部のエリアには姫川だけがいて、ファッション部は誰もいなくて、自分の机に向かい、荷物を取り出して原稿の束をどんどん出していく。
「おかえりなさい。さっき高坂専務から伝言を受けまして、『明日、編集部を希望する新入社員の面接をするから来てねー』だそうです」
「明日、取材で時間が取れないんだけど」
予定を勝手に決めるなよと思いつつ、編集部を希望ってことは水瀬がいるファッション部か?俺のいるスポーツ部なんて中途で入るのがあるけど脱落していくのも多いし、明日はようやく取材の了承を得られた人だから、田所も副編集長になって大分経つし一度採用の雰囲気を経験させてみようかな。
「申し訳ないけど明日の面接、田所にお願いしていい?」
「構わないですよ」
「ありがと」
「編集部に希望って姫川さんか水瀬さんのところですかね?」
「これ以上、ガキの面倒はしたくねぇ」
相変わらず姫川はキツい言い方だけど、俺もきっとスポーツ部にきても脱落するんだろうなって、冷めた気持ちでいた。
翌日、取材先でのインタビューはとても充実して、帰りのタクシーの中で録音した内容をイヤホン経由で聞き返し、早く文字起こしをしたいなと思ってたら、スマホが揺れたので確認したら高坂さんからでBarに来たら?ってあったから、行き先をシェアハウスから行きつけのBarにし、お店に入るといつものメンバーがカウンターに揃っていたので俺も座ると、マスターの三斗が酒とつまみを出して、4人揃って乾杯をする。
「なぁ仁、今日の面接にどうして来なかったんだよぉ」
「先に取材の約束があった」
ワイングラスを片手に高坂さんが今日行われた面接についてきり出すけど、こっちの予定を聞かずに面接をしたのはそっちだろ。
「結局は水瀬の所?」
「ううん、仁の所だよ」
「え…」
「高坂さんがね、直球で『何処の雑誌に携わりたい?』って聞いたら、『私は“Scoperta”に携わりたい』だって。俺も女の子だからファッション部かなぁと思ってたけど、理由を聞いて嬉しかったよ」
水瀬が面接の様子を話し出し、まさかスポーツ部か。しかも男かと思ったけど、新卒で女子か。
「お前の企画の記事を読んで、『読者を惹きつけられるようになりたい』だってよ」
「そう…、なんだ」
姫川が泡がいっぱいの飲み物を飲み、入社希望者の言葉を聞くと、まさか俺の記事がきっかけだなんて思わなかったし、そう言う風に言われたのも初めてで擽ったいけど、嬉しいな。
「嬉しそうだね」
「そう?」
「俺も友人が褒められて嬉しかったし、仁がいなかったのは本当に勿体ないと思ったよ」
水瀬が嬉しそうにカクテルを飲むけど、そっか…、どんな人かな。
「明日、その人のエントリーシートや書類って読める?」
「持ってるから、読みな」
高坂さんが私物のバックから書類を出してくれて、エントリーシートを読むとまだ文章の書き方に難点があるけど、この子が俺の記事を読んでくれてスポーツ部を希望したんだ、名前は…。
「宝条真琴と読むのか」
「どっちの班につかせる?」
「初心者だし、製作の中畑につかせる。中畑なら基礎を教えるのに慣れてるし」
「だね。入社式は3人ともスーツだから、よろしくね」
高坂さんと今後の話をしつつ、その後も俺たちが四つ葉に入社した頃の話で盛り上がり、シェアハウスに帰っても新しい社員のことが心に残ってた。
藍山駅について駅のホームにある時計を見ると午後10時を過ぎていて、下書きの原稿を自分の机の引き出しに保管しようと久しぶりに四つ葉に向かった。
ICカードを使って編集部に入るとスポーツ部のエリアに田所とタウン情報部のエリアには姫川だけがいて、ファッション部は誰もいなくて、自分の机に向かい、荷物を取り出して原稿の束をどんどん出していく。
「おかえりなさい。さっき高坂専務から伝言を受けまして、『明日、編集部を希望する新入社員の面接をするから来てねー』だそうです」
「明日、取材で時間が取れないんだけど」
予定を勝手に決めるなよと思いつつ、編集部を希望ってことは水瀬がいるファッション部か?俺のいるスポーツ部なんて中途で入るのがあるけど脱落していくのも多いし、明日はようやく取材の了承を得られた人だから、田所も副編集長になって大分経つし一度採用の雰囲気を経験させてみようかな。
「申し訳ないけど明日の面接、田所にお願いしていい?」
「構わないですよ」
「ありがと」
「編集部に希望って姫川さんか水瀬さんのところですかね?」
「これ以上、ガキの面倒はしたくねぇ」
相変わらず姫川はキツい言い方だけど、俺もきっとスポーツ部にきても脱落するんだろうなって、冷めた気持ちでいた。
翌日、取材先でのインタビューはとても充実して、帰りのタクシーの中で録音した内容をイヤホン経由で聞き返し、早く文字起こしをしたいなと思ってたら、スマホが揺れたので確認したら高坂さんからでBarに来たら?ってあったから、行き先をシェアハウスから行きつけのBarにし、お店に入るといつものメンバーがカウンターに揃っていたので俺も座ると、マスターの三斗が酒とつまみを出して、4人揃って乾杯をする。
「なぁ仁、今日の面接にどうして来なかったんだよぉ」
「先に取材の約束があった」
ワイングラスを片手に高坂さんが今日行われた面接についてきり出すけど、こっちの予定を聞かずに面接をしたのはそっちだろ。
「結局は水瀬の所?」
「ううん、仁の所だよ」
「え…」
「高坂さんがね、直球で『何処の雑誌に携わりたい?』って聞いたら、『私は“Scoperta”に携わりたい』だって。俺も女の子だからファッション部かなぁと思ってたけど、理由を聞いて嬉しかったよ」
水瀬が面接の様子を話し出し、まさかスポーツ部か。しかも男かと思ったけど、新卒で女子か。
「お前の企画の記事を読んで、『読者を惹きつけられるようになりたい』だってよ」
「そう…、なんだ」
姫川が泡がいっぱいの飲み物を飲み、入社希望者の言葉を聞くと、まさか俺の記事がきっかけだなんて思わなかったし、そう言う風に言われたのも初めてで擽ったいけど、嬉しいな。
「嬉しそうだね」
「そう?」
「俺も友人が褒められて嬉しかったし、仁がいなかったのは本当に勿体ないと思ったよ」
水瀬が嬉しそうにカクテルを飲むけど、そっか…、どんな人かな。
「明日、その人のエントリーシートや書類って読める?」
「持ってるから、読みな」
高坂さんが私物のバックから書類を出してくれて、エントリーシートを読むとまだ文章の書き方に難点があるけど、この子が俺の記事を読んでくれてスポーツ部を希望したんだ、名前は…。
「宝条真琴と読むのか」
「どっちの班につかせる?」
「初心者だし、製作の中畑につかせる。中畑なら基礎を教えるのに慣れてるし」
「だね。入社式は3人ともスーツだから、よろしくね」
高坂さんと今後の話をしつつ、その後も俺たちが四つ葉に入社した頃の話で盛り上がり、シェアハウスに帰っても新しい社員のことが心に残ってた。