スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
宝条さんと野球の試合をいつ行くか、ふと高坂さんがチケットを取るのが得意だったよなと思い、編集長3人と経理と営業で部数会議を終えてから高坂さんがいる専務室に向かい、開口一番でをチケットを取ってと言った。

「俺と2人でデート?」
「…………」

何言ってんだ、どうして男2人でデートなんだよ、しかも高坂さんって酔うと連れて帰るのが面倒くさい。

俺が黙ってたら高坂さんは焦って謝罪し、宝条さんと2人で行くよりスポーツ部のメンバー達とどう?と提案され、確かに日頃皆の頑張りもあるし、いいかと思い、提案を受け入れて専務室から出ようと思ってたら高坂さんから声をかけれられて振り向く。

「一美ってさ…、元気にしてる?」

ここで一美のことを聞くのかよと苛立つ。

「知りたければ稔から聞きに行けば」

専務室のドアを開けて思いっきりドアをバンっと閉め、廊下を歩いて階段を降りた。

普段高坂さんって呼ぶけど、どうしても一美が絡むと俺は“弟”に戻るし、いい加減一美の所に行って欲しいし、何年待たせてんだよと思いっきり溜め息をついて2階の階段に差し掛かると、2階の廊下から水瀬がこっちに来て、俺は立ち止まる。

「これからお昼に行くけど、一緒に行かない?」
「……行く」

夜に水瀬と飲むことは多いけど、たまにはお昼もいいなと思い、それに気分転換したくて水瀬と一緒に四つ葉を出て、水瀬が連れてってくれたのは【もりや】という定食屋で、姫川から教えてもらったらしい。

俺は魚で水瀬は本日の定食を頼み、湯呑みに入ったお茶を啜り、食事を出されるまで部数会議での話をした。

「今日も姫川がピリピリしてたね」
「慣れてるし、気持ちも分かる」
「6月と7月って1年の半分過ぎてるから、経理も部数的に増やすのか考るよね」
「姫川の所は九条さんが来てから右に上がってるし、水瀬も大丈夫」
「そう?仁の所だってあれだけの記事を皆が書いてるし、大丈夫じゃない?」
「うん…、たぶん」
「たぶんって、珍しい言い方だね」

まだ休刊の検討になっていることは高坂さん、スポーツ部だけの情報で、水瀬達には言えなくて心苦しいな。

「へい!おまち!!」

元気のいい店員さんから定食を出され、新鮮な刺身は美味いなと黙々と箸を進めて食べ、水瀬もレバニラ定食を美味しそうに食べている。

お会計を済ませて四つ葉に戻るとき、水瀬のスマホが鳴ったので水瀬が電話に出ると、ストラップに青色の猫のキーホルダーがつけられていて、こういうのをつけるんだ。

「ごめん、急に電話に出ちゃって。モデルが体調不良らしく、代わりを探さないといけないから先に戻るね」
「行って大丈夫」

お互い手を振って別れ、俺も某球団の夏のイベントの記者会見に行かなきゃと四つ葉に戻っていった。
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