スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
※2人だけの二度寝の時間side宝条真琴
side宝条真琴
どんどん荒木さんが私から離れていく夢を見た。
追いかけて手を伸ばそうとしてもまた距離が開いて、必死に止めたくて頑張って白シャツの裾を掴んで、荒木さんの背中におでこをコツンと置く。
「行かないで」
『……』
「荒木さん」
『……』
夢の中での荒木さんは何も言わず、ただ2人で立ち尽くしていてー…、パチっと目を開くと知らない天井というか自分の部屋じゃない?ムクッと体を起こすと掛け布団があって、これも自分のじゃない…、あのままリビングで寝ちゃったんだ。
掛け布団を捲って大きなソファから降りようとしたら、ローテーブルの側の床で毛布に包まって横になっている荒木さんがいて、もしかしてずっとここに?この掛け布団を持ってきたのって荒木さん?
先に寝ちゃって掛け布団まで荒木さんにしてもらっちゃった…、静かにソファから降りて、荒木さんを覗き込むと小さな寝息を立てていて、寝ていても前髪が目にかかってるんだ。
荒木さんの側に座ってじぃっと見つめ、昨日シェアハウスの玄関で抱きしめられた時を思い返す。
いつも私の髪をくしゃくしゃしたり、頭の上にポンと手を置くばかりなのに、抱きしめられるのは人生で初めてで、普通なら急に抱きしめられたら抵抗したりするけれど、嫌じゃなくて、荒木さんの心音を聞くたびに安心感があったし、心地よかったなぁ。
「ん…」
荒木さんが体を捩ったので、毛布だけだと寒いから掛け布団をかけようと大きなソファにある掛け布団を手に取って、荒木さんに掛けるけど全然起きそうにないし、よっぽど疲れてるんだな。
自分の右手を伸ばして荒木さんの髪に触れるとサラッとしていて、こんな質感なんだ…、いつも私の髪をくしゃくしゃするから反撃したくなって、前髪に触れると閉じられた瞼の長いまつ毛が見え、寝顔もかっこいいなと思ったら、荒木さんの瞼がパチっと開き、視線が合う。
「擽ったい」
「起こしちゃって、すいません」
慌てて手を離すと荒木さんはムクッと起きて、ローテーブルの上に置いてあるスマホを手に取って画面をタップした。
「4時55分か…」
まだ5時位なんだと思って、手で口元を覆って小さい欠伸をする。
「眠い?」
「少し…」
小さく頷くと、荒木さんはスマホの画面を何回かタップしてローテーブルの上に置いた。
「荒木さんは?」
「アラームをかけたし、二度寝したい」
荒木さんに引き寄せられ、2人して床に横になり掛け布団に包まれるんだけど、こんな至近距離にドキドキが止まらなくて、顔が赤くなっていくのがわかり、そっと荒木さんを見上げるけど、こんな至近距離でも前髪で表情が読めない。
「あ、あの…」
「おやすみ」
荒木さんの左手がそっと私の右頬を撫でると、手の力が抜けてパタッと床に落ちて荒木さんの口からは寝息が聞こえる。
さっきまで見ていた夢は私に背を向けていたけど、今は向き合っていて夢とは正反対で…、今はただこの二度寝の距離感から離れたくなくて、掛け布団と私と荒木さんの温もりに段々と瞼が重くなり、そっと荒木さんの上のスウェットに顔を寄せ、瞼を閉じて二度寝した。
どんどん荒木さんが私から離れていく夢を見た。
追いかけて手を伸ばそうとしてもまた距離が開いて、必死に止めたくて頑張って白シャツの裾を掴んで、荒木さんの背中におでこをコツンと置く。
「行かないで」
『……』
「荒木さん」
『……』
夢の中での荒木さんは何も言わず、ただ2人で立ち尽くしていてー…、パチっと目を開くと知らない天井というか自分の部屋じゃない?ムクッと体を起こすと掛け布団があって、これも自分のじゃない…、あのままリビングで寝ちゃったんだ。
掛け布団を捲って大きなソファから降りようとしたら、ローテーブルの側の床で毛布に包まって横になっている荒木さんがいて、もしかしてずっとここに?この掛け布団を持ってきたのって荒木さん?
先に寝ちゃって掛け布団まで荒木さんにしてもらっちゃった…、静かにソファから降りて、荒木さんを覗き込むと小さな寝息を立てていて、寝ていても前髪が目にかかってるんだ。
荒木さんの側に座ってじぃっと見つめ、昨日シェアハウスの玄関で抱きしめられた時を思い返す。
いつも私の髪をくしゃくしゃしたり、頭の上にポンと手を置くばかりなのに、抱きしめられるのは人生で初めてで、普通なら急に抱きしめられたら抵抗したりするけれど、嫌じゃなくて、荒木さんの心音を聞くたびに安心感があったし、心地よかったなぁ。
「ん…」
荒木さんが体を捩ったので、毛布だけだと寒いから掛け布団をかけようと大きなソファにある掛け布団を手に取って、荒木さんに掛けるけど全然起きそうにないし、よっぽど疲れてるんだな。
自分の右手を伸ばして荒木さんの髪に触れるとサラッとしていて、こんな質感なんだ…、いつも私の髪をくしゃくしゃするから反撃したくなって、前髪に触れると閉じられた瞼の長いまつ毛が見え、寝顔もかっこいいなと思ったら、荒木さんの瞼がパチっと開き、視線が合う。
「擽ったい」
「起こしちゃって、すいません」
慌てて手を離すと荒木さんはムクッと起きて、ローテーブルの上に置いてあるスマホを手に取って画面をタップした。
「4時55分か…」
まだ5時位なんだと思って、手で口元を覆って小さい欠伸をする。
「眠い?」
「少し…」
小さく頷くと、荒木さんはスマホの画面を何回かタップしてローテーブルの上に置いた。
「荒木さんは?」
「アラームをかけたし、二度寝したい」
荒木さんに引き寄せられ、2人して床に横になり掛け布団に包まれるんだけど、こんな至近距離にドキドキが止まらなくて、顔が赤くなっていくのがわかり、そっと荒木さんを見上げるけど、こんな至近距離でも前髪で表情が読めない。
「あ、あの…」
「おやすみ」
荒木さんの左手がそっと私の右頬を撫でると、手の力が抜けてパタッと床に落ちて荒木さんの口からは寝息が聞こえる。
さっきまで見ていた夢は私に背を向けていたけど、今は向き合っていて夢とは正反対で…、今はただこの二度寝の距離感から離れたくなくて、掛け布団と私と荒木さんの温もりに段々と瞼が重くなり、そっと荒木さんの上のスウェットに顔を寄せ、瞼を閉じて二度寝した。