スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
お昼を食べ終わり、いざ取材班と製作で写真を選ぶ話し合いが設けられ、今回は田所副編集長がいるA班だ。

取材から戻ってきた田所副編集長と男性社員2人、製作は中畑さんと山田先輩と私の3対3で、先ずは田所副編集長が原稿の紙束を机に出す。

「ホワイトボードに貼ってある付箋の通り、サッカー側はこのサマーリーグの記事を合計3回の連載で書くことにしていて、初回の6月号は4月に行われた記者会見の様子を3枚、このリーグを構想から実現迄に奔走したオーナーの写真を正面と選手とマスコットキャラクターと握手している写真を2枚の合計5枚で考えていて、この原稿のこことここ、あとは記事の後半に写真を入れるイメージです」

田所副編集長の説明を取りこぼさないよう、熱心にメモをしていると、山田先輩はノートパソコンを私たちに見えるように共有フォルダからサッカーの写真を抜粋していく。

「記者会見でしたらここからここまでのデータで、会場内の明るさを調整するならこちらの3枚が前方の人達の頭が少ないので印刷するときはごちゃごちゃした感じは少ないです」
「出場する各チームの選手の写真については俺たちが現地で撮りますが、キャプテンと注目選手のツーショットの撮影することは約束をしています」
「ユニフォームで撮影となると夕方は逆光になるし生地の映りが悪いので、昼間が望ましいです」

どんどんやり取りが進み、山田先輩が次々と写真の候補を見せ、田所副編集長達も自分のイメージに合うように写真の構想を伝えてきたので、6月号がどんな写真を選ばれるか意見の相違がないようにしなきゃ。

会議室の時計は午後7時30分になり、この日は田所副編集長と中畑さんが会議室に残り、それ以外の皆で上がらせてもらい、四つ葉出版社を出た。

時間はあるし、少しカメラのお店に立ち寄ってみようかなと思い、藍山駅からS駅に向かい、大きな家電量販店に入ってカメラを取り扱いする場所までエスカレーターで上がり、いざカメラが沢山並べられている場所に行くと、デジカメでさえこんなにも種類があって、一眼なんてその倍以上のスペースを陣取っていて、凄い。

デジカメの場所に行き、1つ1つ手に取って、値札や性能の札を見てもちんぷんかんぷんで、自分のカメラを選ぶぞって決めたのに、山田先輩が時間がかかった意味が分かる。

このデジカメは手の平にすっぽり収まるサイズで高画質の数値ってどれが最適?人が動く瞬間をばっちり撮影が出来るかな?試しに電源を入れてみると液晶画面が綺麗で、液晶画面を覗いて撮影しやすい高さの位置を何度も試し、適当にお店の天井の風景を撮ってみようかと一歩下がったらドンっと誰かにぶつかった。
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