スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
お互い黙々と夕飯を食べている。
「もうすぐ見たいスポーツ番組があるから、電源をつけていい?」
「はい、大丈夫です」
荒木さんがリモコンで電源をつけて国営のチャンネルに指定すると、丁度番組が始まる頃だ。
荒木さんは食べた物を片付けると、バックからノートとペンケースを取り出し、そこから鉛筆と赤ペンを持ってノートを開き、番組を聴きながら鉛筆をノートに走らせる。
「今日はサマーリーグの記者会見の模様をお伝えします」
テレビでは田所副編集長が自分で書き上げたいと言っていたサッカーの新しいリーグについて放送されていて、司会者の人が紹介した今回のリーグを構想したオーナーが話を話し始める。
荒木さんは真剣に聞き入っていて、顔をノートとテレビを交互に向けて鉛筆を動かし、ノートがどんどん文字で埋まってきた。
私はまだ雑炊が残っているけど、手を止めて番組の内容を聞き入る。
「……」
「……」
お互い黙ったままでも居心地は悪くなく、ただ時間が過ぎていく。
記者会見の様子には沢山の報道陣がカメラを掲げ、フラッシュの光が凄いし、みんな一眼カメラを持って撮影しているのをみて、自分のカメラはどう選ぼうかな。
『選ぶなら適当は絶対にやめとけ』
『ひよっこかよ』
また口の悪い男性の言葉が浮かび、顔を左右に振る。
「どうした?」
「実はー…」
仕事終わりに立ち寄ったカメラ売り場で出会った口の悪い男性とのやり取りを荒木さんに話をしたら、荒木さんは鉛筆を置いて立ち上がってリビングを出ていく。
何で出て行ったんだろうと?のマークを浮かべたら、リビングのドアが開いて荒木さんの手には一眼カメラとデジカメがあり、ローテーブルの側に座るとデジカメを置いて、一眼カメラをいじり始めた。
「これ、さっきの記者会見で撮った写真」
差し出された一眼カメラを受け取ると、液晶画面には記者会見の様子が写っていて、距離はあるものの一切のブレが無く、オーナーの表情がばっちりとらえられている。
今度はデジカメを操作して私に差し出してきたので、一眼カメラと交換して液晶画面を見ると、一眼カメラより画像が少し劣っているような気がした。
「カメラはカメラでも、全く違うんですね」
「そう。自分のカメラは優先順位を決めておかないと決まるまで時間がかかる」
「この一眼カメラはどうやって選んだんですか?」
「俺はインタビューが多いし、相手の表情を伝わりやすくしたいから画質を調整しやすい物にした。あとは道具とか撮影するから、接写が良いものとか。動きは別のカメラを持って撮影してる」
「2台持ちなんですね」
「そう。田所は結構動きにこだわってるから、俺より良いの使ってる」
みんなそれぞれカメラにこだわりがあるんだな。
「自分のカメラ、みつけてみたいです」
「……土曜に行ってみる?買うんじゃなくて、様子見で行ってもいい」
「今度の土曜ってことですか?」
「そう。カーペットを買いに行きたいし、他に買い物があれば一緒に行けるけど」
「仕事で使う手帳を買いたいです」
カメラを見に行けることと、欲しがっていた手帳を買いに行けることが嬉しいな。
荒木さんは一眼をいじってまた私に差し出したので、受け取って液晶画面を覗くと、取材でインタビューをした人達の写真や作業風景などが写っている。
次々とボタンを押して行くたび、荒木さんが写した画像に見入ってしまう。
「もう遅いし、明日も仕事だから先に寝ていい」
「はい。写真を沢山見せていただいて、ありがとうございます。お出かけも楽しみにしています。お先にお風呂を使いますね」
「うん。おやすみ」
「おやすみなさい」
一眼カメラを荒木さんに渡し、自分の食器をキッチンのシンクで洗って片付け、2階の自分の部屋に行ってお風呂の用意をして、また1階のお風呂場に行く。
お湯をはってシャワーで全身を洗い、湯船に浸かりながらさっきリビングでの会話を振り返った。
カメラの話しになって、荒木さんの一眼カメラを持ったときはどっしりしていたし、私の手より大きいサイズだし、山田先輩のアドバイスを参考にして決めなきゃ。
『土曜に行ってみる?』
という突然の提案だったけど、お出かけかぁ。あれ?てことは荒木さんと2人で行くんだよね、男性と2人きりで出かけようとするって、この状況ってデート?!
お風呂の熱さよりも顔が熱い…、と湯船から出てタオルで身体を拭いて着替えて部屋に戻り、クローゼットを開けて手持ちの服装を見る。
「服、どれにしよう」
あーでもないこーでもないと組み合わせて、時間が過ぎていった。
「もうすぐ見たいスポーツ番組があるから、電源をつけていい?」
「はい、大丈夫です」
荒木さんがリモコンで電源をつけて国営のチャンネルに指定すると、丁度番組が始まる頃だ。
荒木さんは食べた物を片付けると、バックからノートとペンケースを取り出し、そこから鉛筆と赤ペンを持ってノートを開き、番組を聴きながら鉛筆をノートに走らせる。
「今日はサマーリーグの記者会見の模様をお伝えします」
テレビでは田所副編集長が自分で書き上げたいと言っていたサッカーの新しいリーグについて放送されていて、司会者の人が紹介した今回のリーグを構想したオーナーが話を話し始める。
荒木さんは真剣に聞き入っていて、顔をノートとテレビを交互に向けて鉛筆を動かし、ノートがどんどん文字で埋まってきた。
私はまだ雑炊が残っているけど、手を止めて番組の内容を聞き入る。
「……」
「……」
お互い黙ったままでも居心地は悪くなく、ただ時間が過ぎていく。
記者会見の様子には沢山の報道陣がカメラを掲げ、フラッシュの光が凄いし、みんな一眼カメラを持って撮影しているのをみて、自分のカメラはどう選ぼうかな。
『選ぶなら適当は絶対にやめとけ』
『ひよっこかよ』
また口の悪い男性の言葉が浮かび、顔を左右に振る。
「どうした?」
「実はー…」
仕事終わりに立ち寄ったカメラ売り場で出会った口の悪い男性とのやり取りを荒木さんに話をしたら、荒木さんは鉛筆を置いて立ち上がってリビングを出ていく。
何で出て行ったんだろうと?のマークを浮かべたら、リビングのドアが開いて荒木さんの手には一眼カメラとデジカメがあり、ローテーブルの側に座るとデジカメを置いて、一眼カメラをいじり始めた。
「これ、さっきの記者会見で撮った写真」
差し出された一眼カメラを受け取ると、液晶画面には記者会見の様子が写っていて、距離はあるものの一切のブレが無く、オーナーの表情がばっちりとらえられている。
今度はデジカメを操作して私に差し出してきたので、一眼カメラと交換して液晶画面を見ると、一眼カメラより画像が少し劣っているような気がした。
「カメラはカメラでも、全く違うんですね」
「そう。自分のカメラは優先順位を決めておかないと決まるまで時間がかかる」
「この一眼カメラはどうやって選んだんですか?」
「俺はインタビューが多いし、相手の表情を伝わりやすくしたいから画質を調整しやすい物にした。あとは道具とか撮影するから、接写が良いものとか。動きは別のカメラを持って撮影してる」
「2台持ちなんですね」
「そう。田所は結構動きにこだわってるから、俺より良いの使ってる」
みんなそれぞれカメラにこだわりがあるんだな。
「自分のカメラ、みつけてみたいです」
「……土曜に行ってみる?買うんじゃなくて、様子見で行ってもいい」
「今度の土曜ってことですか?」
「そう。カーペットを買いに行きたいし、他に買い物があれば一緒に行けるけど」
「仕事で使う手帳を買いたいです」
カメラを見に行けることと、欲しがっていた手帳を買いに行けることが嬉しいな。
荒木さんは一眼をいじってまた私に差し出したので、受け取って液晶画面を覗くと、取材でインタビューをした人達の写真や作業風景などが写っている。
次々とボタンを押して行くたび、荒木さんが写した画像に見入ってしまう。
「もう遅いし、明日も仕事だから先に寝ていい」
「はい。写真を沢山見せていただいて、ありがとうございます。お出かけも楽しみにしています。お先にお風呂を使いますね」
「うん。おやすみ」
「おやすみなさい」
一眼カメラを荒木さんに渡し、自分の食器をキッチンのシンクで洗って片付け、2階の自分の部屋に行ってお風呂の用意をして、また1階のお風呂場に行く。
お湯をはってシャワーで全身を洗い、湯船に浸かりながらさっきリビングでの会話を振り返った。
カメラの話しになって、荒木さんの一眼カメラを持ったときはどっしりしていたし、私の手より大きいサイズだし、山田先輩のアドバイスを参考にして決めなきゃ。
『土曜に行ってみる?』
という突然の提案だったけど、お出かけかぁ。あれ?てことは荒木さんと2人で行くんだよね、男性と2人きりで出かけようとするって、この状況ってデート?!
お風呂の熱さよりも顔が熱い…、と湯船から出てタオルで身体を拭いて着替えて部屋に戻り、クローゼットを開けて手持ちの服装を見る。
「服、どれにしよう」
あーでもないこーでもないと組み合わせて、時間が過ぎていった。