スウィート(!?)シェアハウス~2人の秘密の同居生活~
テーブルや椅子のエリアはどれも可愛い物やシックな物が展示され、次はクッションのエリアに来たけど、シンプルな物や可愛い色合いのクッションがいっぱいある。

目に留まったのは、四角いクッションだけどパステルカラーのピンクで手に取って抱きしめてみると、モッチリ感があって抱き心地が良い。

「それ、気に入ったの?」
「抱き心地がすっごく良いです」

クッションをキュッと抱きしめながら荒木さんを見上げる。

「買おう」
「え?!」

荒木さんはクッションを私から取ると、大きいカートにそっと入れるんだけど、買わせるとかそういった意味を言ったわけでもないし、お給料だって出たからこの値段だって買えるもん。

「お給料が出たので買えますよ」
「今日、買い物に付き合ってもらってるお礼」

ああ、こういう言い方ズルいし、私だけっては気が引けるから条件だそう。

「ありがとうございます。それだったら荒木さんも一緒にクッションを買いましょう?」
「俺も?」
「はい!せっかく買い物にお出かけしに来てるんですし、どうですか?」

私がニコリと微笑むと、荒木さんは沢山のクッションの山からダークグレーの四角いクッションを手に取って、カートに入れた。

「これにする」
『裁断でお待ちの荒木様、カットができましたのでカウンターまでお越しください』

場内アナウンスが流れ、2人でカウンターに行きカーペットとクッションをお買い上げし、荒木さんは腕時計を見て足を止めた。

「お昼はここのフードコートにするか、商業ビルまで我慢する?」
「ここのフードコートって行ったことがないので、そこに行ってみたいです」
「分かった」

荒木さんがカートを押してその隣を歩き、フードコートは人が多くて席が見つけにくいので、うーん、テイクアウトで何処かで食べようかな。

「テイクアウトして、何処かで食べますか?」
「買って車の中で食べるか」

2人で店内じゃなくてテイクアウトし、私は野菜が多いサンドイッチ、荒木さんは玉ねぎ多めのホットドック、2人分の烏龍を買い、そこは2人でお金を出し合い、テイクアウトした物が入ったビニール袋を持ってカートを駐車場まで押して荒木さんがトランクを開けてカーペットを入れ、後部座席にクッションを2つ置いて、それぞれ前方の席に座って、昼食を食べる。
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