勝手に古今和歌集
でも、きれいな青空よりも、俺の心を支配しているもの。





それは、夏木さんだ。






ーーーなんでって?





だって俺はゆうべ、夏木さんの夢を見たから。




俺の夢に夏木さんが出てきたから。





どんな夢かというと。




俺は校舎の屋上で空を見上げていて。




すると、背後に気配を感じて。




振り向いたら、夏木さんが立っていて。





それだけ。




夏木さんも俺も、なにも言わなかった。




ただ、見つめ合うだけ。





そんな夢。






目が覚めて、俺は、「なんでこんな不思議な夢を見たんだろう」と思った。





けど、よく分からなかった。






んだけど。




いま、先生の話を聞いて、分かってしまったのだ。





目から鱗。






ーーー俺は、夏木さんが、好きなんだ。







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