勝手に古今和歌集
今度は俺がぽかんとする番だ。




俺はしどろもどろに説明を試みる。






「えっ、だから先週、古典で夢の話が出たときに………」





「うんうん」





「俺の夢に夏木さん出てきたって」





「うん、言ってたね………」






こくこくと頷いていた夏木さんが、はたと動きを止めた。




そして、






「………って、ちょお待って、それが告白!?」






またも素っ頓狂な声で叫んだ。






俺は「そうだよ!」と声を張って、一生懸命肯定した。






「待って待って、少し話を整理しよう!」






夏木さんはパニックに陥ったような顔で、俺の腕をつかんで校門の中に俺を引きずりこんだ。






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