きみがいることが理由になる。
6.環境
ーーーある日のお昼休憩
「楓ーこないだのさードラマ見たー?」
「私、あれ見てないんだー。」
晴香といつも通り他愛ない話をしながら社食を食べていた。
すると、そこに突然いつもとは違う空気が流れた。
「あの、すいません。」
「はい。」
振り向くとそこには、モデルのような背の高くて美しい女性がいた。
そして、私の方を見ながら
「私、大原葵衣(おおはら あおい)と申します。・・・失礼ですか、良とはどのような関係ですか?」
「え?」
突然な事に私の頭の中は混雑していた。
私は、なんと返したらいいか分からず何も言えなかった。