喫茶の謎解き意地悪紳士
「これはどこに?」
紙を返しながら、叶亜は訊ねた。
「大司さんの机の上にあったんだ。これは犯人からのメッセージとみて間違いないと俺は思ってる」
阿部が自信満々に笑う。
「今は何とも言えませんが、その可能性は高いですね。2番目の殺人鬼っていうのも気になります」
「……何か意味があるのか?」
「意味がなかったら書きませんよ。」
叶亜の冷たい視線を浴びせられ、阿部は「そりゃそうか」と肩をすくめた。