君は家族
あ、嬉しいかも。
というか、これは照れる。

「まあ、それはいいとして、涼太」

結岐くんは、ロッカーに荷物を入れている身長が、高めの大人しい雰囲気の男子を呼んだ。

「んー、何?」
「お前、何の係するの?」
「んー、何でもいい。どうせ、一緒に組もうぜ?ってやつだろ」

にこっと、結岐くんは笑って涼太と呼ばれる男子の肩を思いきり掴んだ。

さすが、俺の親友!相思相愛ってやつ?と、笑いあっている。

「あ、そうだよ!鈴音ちゃん~同じ係やろう!」
「うん、いいよ」

やった、何にしようかな。
教科担当系?委員会系?

教壇に先生が来るまで、ひたすら
柚季は唸っていた。

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