魔恋奇譚~憧れカレと一緒に王国を救うため、魔法使いになりました
一休みしてから、私は彼と一緒に魔法図書館に出かけた。爽やかな午後の空気の中、すっかり慣れた道を歩いて行く。
「見えてきたよ」
私が指さしたボロボロの建物を見て、勇飛くんが不安そうに言う。
「本当にあれ?」
「うん」
「しゃべるんだよね……?」
「そうだよ」
私は草だらけの道を歩いてドアの前に立った。
「こんにちは、セリです。開けてください。それとも前みたいにした方がいい?」
いたずらっぽく言うと、ドアがきしみながらひとりでに開いた。横で勇飛くんが感嘆とも驚愕とも取れるため息をついている。
中は相変わらずほこりっぽかった。
「久しぶりじゃの。少しやつれたか?」
前と同じ低く太い声で図書館が言った。
「うーん、そうかも。サーペンティンの毒にやられてご飯を何食か逃しちゃったから」
私がしゃべっているのを見て、勇飛くんが怪訝そうな顔をする。
「セリ、いったい誰と話してるんだ?」
「え? 魔法図書館さんだよ。声が聞こえるでしょ?」
私がきょとんとして言うと、彼は眉間にしわを刻んだまま首を振る。
「いや、何も」
「見えてきたよ」
私が指さしたボロボロの建物を見て、勇飛くんが不安そうに言う。
「本当にあれ?」
「うん」
「しゃべるんだよね……?」
「そうだよ」
私は草だらけの道を歩いてドアの前に立った。
「こんにちは、セリです。開けてください。それとも前みたいにした方がいい?」
いたずらっぽく言うと、ドアがきしみながらひとりでに開いた。横で勇飛くんが感嘆とも驚愕とも取れるため息をついている。
中は相変わらずほこりっぽかった。
「久しぶりじゃの。少しやつれたか?」
前と同じ低く太い声で図書館が言った。
「うーん、そうかも。サーペンティンの毒にやられてご飯を何食か逃しちゃったから」
私がしゃべっているのを見て、勇飛くんが怪訝そうな顔をする。
「セリ、いったい誰と話してるんだ?」
「え? 魔法図書館さんだよ。声が聞こえるでしょ?」
私がきょとんとして言うと、彼は眉間にしわを刻んだまま首を振る。
「いや、何も」