魔恋奇譚~憧れカレと一緒に王国を救うため、魔法使いになりました
「津久野だけなら、試験疲れで爆睡してるだけとも考えられるけど、あの優秀な柊もだぞ? こりゃ化学テロかってちょっとした騒ぎになったんだ」
化学テロ……。あまりにぶっ飛んだ言葉に私はただただ目を丸くする。
「ま、柊の方は昨日目を覚まして、今日は検査を受けてるよ。そろそろ帰るところじゃないか? 津久野は念のためあと一日ゆっくりしてから帰れ。遠慮はいらんぞ」
ってここは先生の家ではないんですけど。
「それじゃあ、お大事にな。三学期には元気に学校に来いよ」
「はい。ご心配をおかけしてすみません。ありがとうございました」
だいぶマシになってきたしわがれ声でお礼を言うと、先生はうなずいてドアを閉めた。
勇飛くんも入院してるんだ。
私はいても立ってもいられなくなって、力の入らない腕を支えにしてどうにか起き上がった。パジャマの上にカーディガンを羽織ってベッドから降りたが、ずっと寝たきりだったからか、思ったように脚に力が入らない。まるで……。
「まるで魔法をかけられたみたい」
クスッと笑って、キャスター付きの点滴スタンドにつかまりながら廊下に出た。
化学テロ……。あまりにぶっ飛んだ言葉に私はただただ目を丸くする。
「ま、柊の方は昨日目を覚まして、今日は検査を受けてるよ。そろそろ帰るところじゃないか? 津久野は念のためあと一日ゆっくりしてから帰れ。遠慮はいらんぞ」
ってここは先生の家ではないんですけど。
「それじゃあ、お大事にな。三学期には元気に学校に来いよ」
「はい。ご心配をおかけしてすみません。ありがとうございました」
だいぶマシになってきたしわがれ声でお礼を言うと、先生はうなずいてドアを閉めた。
勇飛くんも入院してるんだ。
私はいても立ってもいられなくなって、力の入らない腕を支えにしてどうにか起き上がった。パジャマの上にカーディガンを羽織ってベッドから降りたが、ずっと寝たきりだったからか、思ったように脚に力が入らない。まるで……。
「まるで魔法をかけられたみたい」
クスッと笑って、キャスター付きの点滴スタンドにつかまりながら廊下に出た。