Love Birthday‥
「俺のキス、そんなにいやだった?」
「えっ!?」
「すげー悲しそうな顔で出ていったからさ……。
そんなにいやだったの?」
突然キスの質問をされ、私の心臓はさっき以上にバクバク。
いやだったわけじゃないよ。
けど、あんなふうにはしなくなかった。
もっと大切にしたかったんだよ。
場所とかシチュエーションとか
そんなことじゃなくて……
この気持ち
言葉じゃ上手く伝えられないよ……。
「よく……わからなかった。
志則は? どうしてキスしたの……?」
「う~ん……よくわかんねぇ」
「ふふっ、私達わからないことだらけだね」
「ははっ! そうだな」
二人で笑った後、志則が言ったんだ――
「もう一度キスしてみる?」