日常・非日常
甘いアイス。暖かい時間。こんな夜が日常であればいい、と思う。今は一人の夜が私の日常。メインディッシュは、非日常のスペシャル感がつきまとう。
それを感じてるあたり、まだ二人の時間が日常にはならないんだと思い知る。

「…香織」
キス。幸せと不安で泣きそうになる。今日はもう帰る?まだいられる?
…ずっと、いられる?

「あのさ、香織」
春樹が私から離れる。
「え?もう帰る時間?」
あぁ、自分が嫌になる。せめて、今日泊まれる?って言えばよかった。
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