日常・非日常
ある朝、そのに。
朝を告げる鳥の声。結局まともに寝れなかった。

「香織の気持ちもあるから、返事は今度でいいよ。今日は帰るね」
そう言って、春樹は帰っていった。

私は嫌な予感が外れて一瞬喜び、そしてすぐ複雑な心境になった。春樹と暮らす。ずっと望んでた事なのに、素直に喜べない自分がいた。理由は自分で気付いてる。
春樹は、「結婚」の単語を一度も出さなかった。

さて、起きなくちゃ。溜息をついて起き上がる。食欲がないからコーヒーのみ。お弁当は、今日はパス。
ブルーのアイカラーに、黒のアイラインを太く引く。
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