【完結】bitter step!
「……なお?」
「あ、うん」
セーターの裾をツンと引っ張られて、立ちっぱなしだったことに気付いて腰を下ろした。
黙り込んだのを不思議に思ったのか美紗が何か話しかけてくるが、上の空で適当に誤魔化していた。
そっか。
――あの人、卒業するのか。
いや、だからなんだってんだ?
ボクはぼーっとした時間を取り戻すように急いで弁当の蓋を開けた。
ご飯が少しだけ端に寄っていた。
昨日の夕飯の残りはどこまで付きまとうのか、朝も食べたはずのから揚げが弁当箱の4分の1ほどを占めている。
「……もう少し、野菜入れてもらいなさいよ」
美紗はたまにこういうことを言う。
ボクが野菜が嫌いなの、知ってるはずなのに。
「純平たち、遅いね」
と、話を逸らす。
アスパラのベーコン巻をこっそり除けた時、美紗からの視線を感じたけど、気付かないフリをしながら。
「あ、うん」
セーターの裾をツンと引っ張られて、立ちっぱなしだったことに気付いて腰を下ろした。
黙り込んだのを不思議に思ったのか美紗が何か話しかけてくるが、上の空で適当に誤魔化していた。
そっか。
――あの人、卒業するのか。
いや、だからなんだってんだ?
ボクはぼーっとした時間を取り戻すように急いで弁当の蓋を開けた。
ご飯が少しだけ端に寄っていた。
昨日の夕飯の残りはどこまで付きまとうのか、朝も食べたはずのから揚げが弁当箱の4分の1ほどを占めている。
「……もう少し、野菜入れてもらいなさいよ」
美紗はたまにこういうことを言う。
ボクが野菜が嫌いなの、知ってるはずなのに。
「純平たち、遅いね」
と、話を逸らす。
アスパラのベーコン巻をこっそり除けた時、美紗からの視線を感じたけど、気付かないフリをしながら。