secretkey~内緒のドアを開ける君~
やっぱりつまらない
しばらくすると玄関のチャイムが鳴ったので急いでドアを開けた
「こらダメじゃないのすぐに開けたら」
「えっと」
一瞬、誰かと思ったが水瀬にどことなく似てるのでピンときた
「水瀬茜です」
水瀬の姉ちゃんだ
すっげー美人で本当にみとれちゃうくらいだ
「えっあっ···」
「大丈夫」
そういうなりずかずかとあがってくる
「本当になにもない部屋ねってなんか食べた?」
「あっ···うん」
「コンビニのおにぎり?
まったくあの子ったら」
「違う、俺が頼んだの」
「ムリしなくていいのよ
あの子いつもそうだから」
そういうなり台所に立つと手にしていた袋の中身を冷蔵庫に入れて他の材料で味噌汁を作ってくれた
躊躇う俺に茜さんが訊く
「キライ?」
「慣れてないから」
「海が言ってたとおりね」
「水瀬···のせいじゃないたぶんわかんねけど」
「いいのに海って呼んでも」
「水瀬は水瀬だから」
「またあの子、無茶したのね」
「桜さんが死んだから」
俺はありのままを茜さんに伝えた
「そうだったんだごめんね海ったらなにも言わないから」
水瀬は本当に肝心なこと言わないんだよな
「水瀬···」
「この銃なつかしいな」
「えっ?」
「この銃ね父のなの
父は海が警察になることを反対していた
警察になってもまだ海のこと認めてないのかも
でもある事件のせいで父は死んだ
あの時ほど弟を憎んだ日はないわ
父は海を助けるために銃で撃たれて死んだの大好きだった父が
後から思えば憎むべきは犯人なのにね」
話しを聞いても俺にはどうすることもできずにただ頷いていた
「···」
「あの子は父の銃を犯人に向けたの」
「水瀬は撃ったの?」
「撃てなかった
父が止めたの人じゃなくなるからって」
茜さんの話しの途中に俺の携帯が鳴る
「水瀬?」
「わんこか?」
「うん、お姉さんが来てる」
「だろうな茜に代われ」
「うん」
俺は携帯を茜さんに渡した
「久しぶり海」
「昔話をしたいわけぢゃない」
「勝手に出て行ったものね」
「どうでもいいだろ
わんこ頼むぞ」
「わかったわ
話しはそれだけ?」
「一応な」
「水瀬」
俺は抑えられなくて水瀬を呼んだ
「なんだよ」
「明日、行くからな」
「あぁ」
冷たくてでもあったかい水瀬の声
でもそれはすぐにかき消された
電話越しだからよくわからないけど何か言い争う声
水瀬···俺は茜さんを見た
「どうしたの?」
「わからないけどイヤな感じ
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