恋の禁断症状
まさふみ先輩はわたしよりも2つ歳上だったので
3年生の駐輪場に自転車を停めた
自転車から降りるなり前かがみになって両手を後ろに突き出しておんぶする態勢をとる
「ほら、上履きが汚れるだろ?おんぶしてやるよ」
「…有難いんですけど、あの、みんな見てるしわたしたち内緒で付き合ってるんですよね?だったら…」
そんな屁理屈ばかりこねるわたしの唇を先輩はそっと唇で塞いだ
「つべこべ言わない、その方が都合いいじゃん、ほらさっさとしろ」
「……………」
わたしはしぶしぶまさふみ先輩が言った通りに従った