恋の禁断症状

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マナside
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先輩の自転車の荷台に乗せられてすぐにかずゆきの自宅前に着いた

わたしが自転車から降りてインターホンを鳴らそうとすると

先輩はその指を阻止した

「俺が押すよ」

「え?」

「もうふたりだけで井上には会うな」

「どういうことですか?」

すると先輩は突然、唇を重ねてこう続ける

「…こういうこと。やきもち、だよ」

すると先輩がボタンを押して持っていたプリントを奪いとった


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