恋の禁断症状
取り残されたのは、後はこのカワバタ先輩ただひとり。
「やっとカワバタ先輩とふたりきりになれた」
企てた計画が上手く行くように祈りながらそんな台詞を吐いた
「……ん?」
「わたしカワバタ先輩に憧れてたんですよ…吉永先輩と付き合ってるのはカワバタ先輩に近付くためだったんです」
嘘八百並べて舌をまくしたてた
「まぢか!?」
「…はい、まぢです。わたし、こんな場所で大好きなカワバタ先輩と、あの……そのこの続きをしたくないんです。もっと清潔な場所で、わたしいいところ知ってますよ」
着いて来て下さい、と言った勢いでカワバタ先輩の手を引っ張って
体育倉庫から勢い良く飛び出した