恋の禁断症状

現実は上手く行かないものだ

これがマナだったら…

僕はありえない事を考えてしまうようだ

「それに、僕は吉永さんと付き合ってるつもりはないし、これからも抱くつもりもないよ」

吉永もも子には残酷なほど冷たい言葉が容赦なく降り注いだ

「…だから堕胎する費用も出せない、と思う」

「いいわ、そこまで言うのなら。とことん奈落の底まで突き落としてあげるから」

彼女がこれから企てようとする悲しみを今の僕は到底救ってあげることが出来なかった


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