恋の禁断症状

「わたし、産みます。吉永先輩の赤ちゃん、産んでみせます。お父さんやお母さんに何も文句を言わせない。だってわたしが決めることだし、わたしの人生だもの。それに、高校だってちゃんと卒業してみせます」

「マナカ、今自分が何を言ってるのか分かってるの?」

母はわたしを心配して言う

「そうよ、結城さん。あなただけの人生じゃないのよ?お腹に赤ちゃんがいればその子の人生だって考えてあげなきゃいけないの」

「そうだよ、結城くん。きみはまだ若い。何度でもやり直しができる」

私が一言話すたびに、大人たちは何倍もの言葉で返ってくる

反対されるのは分かっていた

前途多難なことも充分承知でいる


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