不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
危ない危ない、なんとか誤魔化すことができたなんて思いつつ勝負は真剣。
順調に走っている、誰かにパーカーのフードをガシと掴まれた。
『ぐえっ』
へ、変な声出た…。
こんな乱暴な扱いをしてくるのは1人しかいない。
そう、このパーカーの持ち主で、さっき私を海に落とした奴だ。
『…初恋の人を海に落とすなんてあり得ない』
ちょうど良いからキッと睨んでやった。
「けど、楽しかったろ?」
『……ふん』
きっとこの男はツバサがすぐ後ろにいて、助けに来ることを分かってて私を落としたんだ。
何もかも計算通りで余計ムカつく!
……けど、