不思議な力を持つ女の子と暴走族の話。上
「リンちゃん、この人は大丈夫だよ」
ハルキさんのこの声に顔を上げた。
警戒してるのがもろバレだった。
「こいつ、リン」
アカリさんはそれだけ言うと、空いている席に座る。
飯だ〜!なんて言いながらツバサさんがアカリさんの前に。その隣にハルキさんが座った。
私はアカリさんの隣か…。
座るのを躊躇っていると、早くしろと、またもや手を引っ張られた。
「なんだアカリ、お前この嬢ちゃん気に入ってんのか」
「別に普通だ」
「ほ〜」
店主さんは、顎の髭を触りながらニヤニヤ笑っている。
「ヒロさん!そんなのいいから飯!!」
とりあえずツバサさんはお腹が空いているらしい。
ちょっと待ってろと、ヒロさんと呼ばれた店主は厨房へ入っていた。