君が教えてくれた事

「宝来くん！休憩入ろー！」


店長から聞いていた、休憩をリカが知らせてくれた。



俺は仕事を中断して、言われた通りに休憩を取る。



調理場の入口で、


「お疲れ様！！」


俺に笑顔を向けると、リカは店のメニューを広げた。



「宝来くん、何食べる？」




たくさんあるメニューの中から、俺は鶏丼を指差した。



リカは、リモコンのような機械で、何かを打つと、調理場に向かって


「従食、お願いしまぁ〜す。」


と声をかけた。



ニコニコ笑って、俺の腕を引くと、俺にも同じ事を言うようにと調理場の前に立たせた。



「従食、お願いします。」




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