君が教えてくれた事




バックルームと呼ばれる休憩室で、料理が出来上がるのを待っている間、リカは俺に話しかけてくる。




俺は、自分の事を聞かれるのは、好きじゃない。



だいたい年齢や普段、何をしているかなんて、本当に知りたいはずはない。




料理が出来上がったと、女の子が知らせに来ると、リカは席を立った。



俺はよく分からないながらも、自分で取りに行くんだと思い、同じ様に腰を上げる。



「いいよ。取ってきてあげる。」



リカは笑顔でそう言うと、バックルームを出て行った。




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