命の源
「梨果!!!」




私は、屋上の端に佇む梨果を呼びとめた。




梨果は手すりに手をかけようとしている。




梨果が振り向く。




その表情は、ただ疲れていた。




「・・いつか私言ったよね。
あんたなんか居なくなればいいって・・」




梨果は、私の顔を真っ直ぐに見る。




「本当は、逆。
本当に居なくなればいいのは・・私。」




梨果は、そう言って俯いた。




私は梨果に駆け寄り、梨果の腕をとる。




「違う、居なくなればいい人間なんて、居ない
お願いだから、死なないで」




私の悲痛な叫びが、大空に響き渡る。
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