空のギター
「……みんな、ごめん。俺のせいでみんなの印象まで悪くしちゃってるんだね。これからは気を付けるよ。」



 カーテンの隙間から、オレンジ色の髪を透かすように光が差し込む。その明るさとは反対に、いつもの笑顔が曇り空になっていた。メンバー達は誰も物が言えない。ただ、小さく頭を揺らしただけだ。それを見た硝子が微笑し、「まだ続きがあるでしょう」と呟く。五人が再び画面に目を向ける。優しい言葉が、そこには並んでいた。





まだ芸能界に入ったばっかりだし、分かんないことだらけなんだろうね。だけど、自分達は芸能人なんだっていう自覚は持って欲しいな。色んな人が見てるんだから、しっかりして欲しい。凄く良い歌、歌ってるんだからさ。そういうことで台無しにしないでよ。

Setsuna、Hiro、Raisei、Kazami、Kouya。これから期待してるからね。頑張れ!!





 ──世間には決して、冷たい言葉ばかりが転がっている訳ではないのだ。ただ非難するだけではなくて、こうした意見をぶつけてくれる人も居るのだ。

 自分の存在が誰かのパワーになる。そのためにはどうすれば良いのか……答えはもう、彼らの中にあった。
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