空のギター
「……みんな盛り上がってきたー!?」
「ラスト二曲は俺達の演奏を聞いて下さーい!!」
HiroとKazamiが笑顔で叫ぶと、観客も声援で応える。五人は駆け足で位置に着き、視線を交わらせる。Kouyaのドラムスティックがリズムを刻めば、会場全体を揺らす音の渦が発生した。四曲目はSetsuna主演の映画で使われた主題歌、『光』のロックバージョンだった。
Raiseiの操るベースが唸るような低音を聞かせ、黒のボディーを光らせる。Kazamiは白と赤のエレキで、軽快なサウンドを生み出す。Hiroの両手がキーボードの鍵盤上で鮮やかに舞い、歌い踊る。Kouyaのドラムがそれらを導き、絶妙な指揮を取る。そしてSetsunaは、焦げ茶に輝くギターを今は休ませる。イヤホンを外し、彼は目の前にあるマイクをスタンドごと、両手でギュッと握り締めた。
──低く落とした力強い声が、人々の耳を貫通する。ゆっくりと地を行くように、しっかりと残る音。サビ部分に来ると、それは伸びやかに澄んだ高音に変わった。だが、彼の声が持つ迫力は全く変わらない。むしろ更に勢いを増して、吹き抜ける風のように、曲の終わりまで観客を圧倒し続けた。
「ラスト二曲は俺達の演奏を聞いて下さーい!!」
HiroとKazamiが笑顔で叫ぶと、観客も声援で応える。五人は駆け足で位置に着き、視線を交わらせる。Kouyaのドラムスティックがリズムを刻めば、会場全体を揺らす音の渦が発生した。四曲目はSetsuna主演の映画で使われた主題歌、『光』のロックバージョンだった。
Raiseiの操るベースが唸るような低音を聞かせ、黒のボディーを光らせる。Kazamiは白と赤のエレキで、軽快なサウンドを生み出す。Hiroの両手がキーボードの鍵盤上で鮮やかに舞い、歌い踊る。Kouyaのドラムがそれらを導き、絶妙な指揮を取る。そしてSetsunaは、焦げ茶に輝くギターを今は休ませる。イヤホンを外し、彼は目の前にあるマイクをスタンドごと、両手でギュッと握り締めた。
──低く落とした力強い声が、人々の耳を貫通する。ゆっくりと地を行くように、しっかりと残る音。サビ部分に来ると、それは伸びやかに澄んだ高音に変わった。だが、彼の声が持つ迫力は全く変わらない。むしろ更に勢いを増して、吹き抜ける風のように、曲の終わりまで観客を圧倒し続けた。