空のギター
「──以上で、卒業式を終わります……が。ここで、卒業生の皆さんにプレゼントがあります!」



 会場に流れるアナウンスで、卒業生と来賓、多くの在校生はざわめき始めた。そんな彼らを知ってか知らずか、放送を任された生徒は変わらぬ調子で続ける。



「スペシャルゲストの皆さんが、私達のためだけにライブをしてくれます!では、どうぞー!!」



 幕が上がり、ライトが灯ったステージで待ち構えていたQuintetに、生徒達は歓声を上げた。五人のファンらしき女の子達は、気絶寸前ではないかと思える程の叫びすら発している。



「神保高校の皆さん、卒業おめでとうございます!」

「今日は俺達Quintetが、皆さんに歌をプレゼントしまーす!」


 KouyaとKazamiの言葉で会場が沸く。Hiroが先日自分達のリーダーも高校を卒業したのだと伝え、「皆さんと一緒に、Kouyaの卒業もお祝いさせて下さいね!」と言うと、「おめでとうー!!」の言葉が飛んだ。すると、Hiroに続いてKouyaが叫ぶ。



「ありがとうございます!それからもう一つ。実は、明日がSetsunaとRaiseiの中学の卒業式なんです。二人の卒業もお祝いさせて下さい!」
< 327 / 368 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop