俺様上司は、極上の男!?
しばらくは広報系の仕事が多かった私だけど、今日の一件から仕事が小花に移っちゃいそうだ。
そしたら、庶務活動が増えそうだなぁ。

ほら、資料室を片すとかね。

私は四階の資料室に入る。資料室とは名ばかりの物置なんだけど、確かに第2グループのスペースは、とっ散らかっている。

マネキン、古いウェアとポスター、ヨガマットの見本ファイル。
誰のかわからないスニーカーまで転がっている。

誰だ、ヨガをスニーカーでやろうとしたやつは。


総務がなんでメグ子さんに片付けを依頼したか、それはわかる。

癒し系で、おっかさん的雰囲気を持つ彼女なら、頼みづらい仕事も口にしやすい。
彼女はあちこちの部署から仕事の伝言を受けることが多い。
割り振りがうまいメグ子さんは、そんなことは苦にしていないみたいだけど。

逆に、そういった面倒事の依頼がまったく来ないのが私。

なんでも、性格がキツそうに見えるんだとか。
自分ではそんなつもりない。
目をつり上げて猛烈に仕事なんかしてない。
普通だ、普通。
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