俺様上司は、極上の男!?
はい、回想終了。


そして、本日。
櫟課長の了承を得て、私は大事な親友ともいえる二人に、彼氏・櫟了介を紹介する運びとなったわけだ。


「しっかし、最悪の失恋の後にこんなことが待ってるなんて、人生ってわかんないわね」


メグ子さんが生ビールを飲み干し言う。しみじみ加減がおっかさん度倍増だ。


「私も、こんな風に転げ落ちるように恋するの初めてで。なんだか、浮かれてます。女子高生に戻ったみたいです」


「女子高生は若返りすぎじゃない?」


「気分の問題ですよ!」


私はテレテレに頬を緩めて、焼酎入りのロックグラスを傾けた。
横から、小花がまたしても無遠慮な質問をしてくる。


「あ!そういえば、つぐみセンパイのアホ彼氏を寝取った前嶋さん、妊娠してるって噂ですよね。あれって、あのクソバカ男の子どもですか?つぐみセンパイ知ってます?」


「これ、小花!」


メグ子さんの叱責。
でも、私はあの二人に関してはもう引き摺ってない。私には違う道がある。
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