腹黒王子の取扱説明書
でも、また奴がぼやくか。

出来るだけ早く仕事を切り上げて帰国しよう。

早く帰って麗奈を安心させてあげたい。

そして、彼女を抱き締めて自分も安心したい。

悪夢も見ずに麗奈が眠れますように……。

心の中で俺はただひたすら願った。
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