腹黒王子の取扱説明書
一瞬沈黙した後、麗奈は口を開いた。

『……いま言うなんて、かっこ良すぎてムカつきます』

きっと彼女の顔はぼっと火がついたように真っ赤になっているだろう。

可愛すぎて側にいたらぎゅっと抱き締めてたな。

「また電話する。おやすみ」

『おやすみなさい』

麗奈がそう言って電話を切ると、俺も名残惜しそうに電話を切る。

彼女との世界が切れるみたいで「おやすみ」とは言ったものの電話を切れなかった。

会いたいのは俺も同じだ。

電話を切ったばかりなのに、もっと麗奈の声を聞きたくてたまらない。

このまま飛行機に乗って帰国したい。

「マジで須崎に任せたくなってきた」
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