腹黒王子の取扱説明書
「聞いたよ。俊くんと婚約したそうじゃないか。私も式には呼んでもらえるのかな?自称キューピットの私としては嬉しいよ」
自称キューピット?
何の事?
私が首を傾げると、園田さんは柔らかな笑みを浮かべた。
「実はね、私は君の伯母さんのファンなんだ。伯母さんに会うといつも君の話を聞かされてね。私も会ってみたくなったんだよ。会ってみると気立ての良い子だし、君の窮状は伯母さんから聞いて知ってたからなんとかしてあげたくなったんだ」
伯母さんのファン?
それに、伯母さんが身内の話をするなんてよっぽど親しいって事だよね。
あっ‼
「ひょっとして……伯母さんのお店に出資してくれたのって園田さんですか?」
「君の伯母さんにはふられちゃったけど、彼女を支えてあげたくてね。僕には妻も子供もいないし、私の道楽だよ。君の事も娘みたいに思ってるんだ。それに……」
園田さんがチラリと俊の方に目をやる。
自称キューピット?
何の事?
私が首を傾げると、園田さんは柔らかな笑みを浮かべた。
「実はね、私は君の伯母さんのファンなんだ。伯母さんに会うといつも君の話を聞かされてね。私も会ってみたくなったんだよ。会ってみると気立ての良い子だし、君の窮状は伯母さんから聞いて知ってたからなんとかしてあげたくなったんだ」
伯母さんのファン?
それに、伯母さんが身内の話をするなんてよっぽど親しいって事だよね。
あっ‼
「ひょっとして……伯母さんのお店に出資してくれたのって園田さんですか?」
「君の伯母さんにはふられちゃったけど、彼女を支えてあげたくてね。僕には妻も子供もいないし、私の道楽だよ。君の事も娘みたいに思ってるんだ。それに……」
園田さんがチラリと俊の方に目をやる。