腹黒王子の取扱説明書
先輩が宮古島に行ってから一週間後。
私は彼の赴任先の病院の前に、スーツケースを持って立っていた。
二階建ての鉄筋コンクリートの小さな病院。
入り口のドアを開けて中に入るが、入ってすぐの受付には誰もいなかった。
「ちょうどお昼の時間だしね」
私は苦笑しながら中に入る。
診察室のプレートを見つけて、そっとドアを開けると、彼がパソコンの画面を見ながらカップ麺をすすっていた。
……彼の食生活、どうなってるのだろう。ちょっと心配になる。
私にはまだ気づいていない。ドキドキしながら彼に声をかけた。
「亮」
「えっ?」
私の声に驚いた亮が私を見て持っていた箸をポロリと落とす。
彼は目を丸くしている。相当びっくりしたのだろう。
それもそのはず、私が来ることを亮には伝えていなかったのだから。
「三年なんて待てないわ。会社辞めて来たの。責任とってくれる?」
私がにっこり微笑むと、亮は満面の笑みを浮かべ椅子から立ち上がった。
「もちろん。喜んで」
「今日から亮の健康管理は私がします。看護助手として仕事も少しずつ勉強してサポートもします。異論はないわね?」
「仰せのままに」
亮は微笑しながらそう言うと、私を抱き締め優しく口づけた。
今の私には夢がある。
彼を助けて、彼と一緒に生きていきたい。
※番外編(杏子side) ー クールビューティの決断 fin (2015.3.15)
私は彼の赴任先の病院の前に、スーツケースを持って立っていた。
二階建ての鉄筋コンクリートの小さな病院。
入り口のドアを開けて中に入るが、入ってすぐの受付には誰もいなかった。
「ちょうどお昼の時間だしね」
私は苦笑しながら中に入る。
診察室のプレートを見つけて、そっとドアを開けると、彼がパソコンの画面を見ながらカップ麺をすすっていた。
……彼の食生活、どうなってるのだろう。ちょっと心配になる。
私にはまだ気づいていない。ドキドキしながら彼に声をかけた。
「亮」
「えっ?」
私の声に驚いた亮が私を見て持っていた箸をポロリと落とす。
彼は目を丸くしている。相当びっくりしたのだろう。
それもそのはず、私が来ることを亮には伝えていなかったのだから。
「三年なんて待てないわ。会社辞めて来たの。責任とってくれる?」
私がにっこり微笑むと、亮は満面の笑みを浮かべ椅子から立ち上がった。
「もちろん。喜んで」
「今日から亮の健康管理は私がします。看護助手として仕事も少しずつ勉強してサポートもします。異論はないわね?」
「仰せのままに」
亮は微笑しながらそう言うと、私を抱き締め優しく口づけた。
今の私には夢がある。
彼を助けて、彼と一緒に生きていきたい。
※番外編(杏子side) ー クールビューティの決断 fin (2015.3.15)


