腹黒王子の取扱説明書
「麗奈、何ボーッとしてるの? まさかあんたまで兄さん狙い?」
「まさか。分不相応だし。観賞用だよ。一緒にいても落ち着かないしね。私は一緒にいて安心出来る人がいいの」
こんなにドキドキしてたら心臓が持たないし、旦那さまにするならもっと身近な人がいい。
それに、今はそんな夢を抱いている場合じゃない。
私はブンブンと頭を振る。
「今時、分不相応なんて古いわよ」
杏子がクスッと笑う。
でも、やっぱり専務とか須崎さんは私とは住む世界が違う。
背伸びして恋をしても疲れるだけだ。
「だって、専務がこたつで鍋とかつつく? 毎日フレンチ食べてそうじゃない?」
「まあ、確かに実家にはこたつないし、今住んでるマンションにもないでしょうね。でも……」
杏子の顔が何故か強張る。
「毎日、フレンチは食べないよ」
私の背後から低くて甘い声が響く。
「まさか。分不相応だし。観賞用だよ。一緒にいても落ち着かないしね。私は一緒にいて安心出来る人がいいの」
こんなにドキドキしてたら心臓が持たないし、旦那さまにするならもっと身近な人がいい。
それに、今はそんな夢を抱いている場合じゃない。
私はブンブンと頭を振る。
「今時、分不相応なんて古いわよ」
杏子がクスッと笑う。
でも、やっぱり専務とか須崎さんは私とは住む世界が違う。
背伸びして恋をしても疲れるだけだ。
「だって、専務がこたつで鍋とかつつく? 毎日フレンチ食べてそうじゃない?」
「まあ、確かに実家にはこたつないし、今住んでるマンションにもないでしょうね。でも……」
杏子の顔が何故か強張る。
「毎日、フレンチは食べないよ」
私の背後から低くて甘い声が響く。